2017-06-05 ​2歳戦に渦巻く様々な思惑

​ ダービーが終わり、先週から2歳戦がスタート。

一昔前サンデーサイレンス産駒全盛期の時は、
秋デビューが王道であった。

しかし近年はできるだけ早めにデビューし、
まずは賞金を確保するトレンドに変わってきている。

2歳戦に『無駄に』重賞が増えたことも多分に影響しているだろう。

早枯れの馬に稼がれて枠を潰され、涙をのんだ陣営は多い。

だがそれもルールに乗っ取ったことであるのだから、
非難をしてはいけない。

そういった点からも、
「早めの使いだし」という近年の2歳戦事情である。



さらに付け加えるのであれば、
7月に行われるセレクトセールの影響も見逃せない。

出走馬の半分近くが社台グループとなっている今。

その社台グループが主催するのがセレクトセールだ。

セレクトセールで値を付けてもらうために、
特に新種牡馬にはそこまでに成績を出してもらいたいもの。

オルフェーヴル、ロードカナロア、ノヴェリスト…

特にキングカメハメハの後継種牡馬となるロードカナロア。

距離的にはクラシックディスタンス向きではないだけに、
この時期に稼いでくれなければ魅力は半減してしまう。

逆に仕上がりが遅そうなノヴェリストが、
この時期稼いでくれるなら種付け料を値上げすることも可能。



2歳戦は新種牡馬に厚めの印がついていたのなら、
それは本気の仕上げだから信頼していいと思う。

とにかく広い情報網。
網の目のような回路を巡ってくる膨大な情報を持つ者はなかなかいない。
五十嵐はその情報を、記憶、分析、計算から買い目を導く、
まるで人間コンピューターのような存在である。

交流関係ももちろん広く、トラックマンを中心に競馬関係者諸々。
その中で不必要な情報をズバッと切り、的中を導いてくれる。

競馬新聞にも書かれないアッと驚く内容に要注目！！