AKB48の第五回総選挙が行われました。
盛り上がりましたね。
選挙期間中(?)の速報でも1位だった指原莉乃さんが
そのまま逃げ切り、
本番でも昨年第一位だった大島優子さんを引き離し優勝。
過去にスキャンダルなどを起こしてきた経緯などもあり、
今回の選挙結果に賛否両論があるようです。
しかし、これだけ人気のあるグループの人気投票で
逃げ切るのは大したもの。
終始、追われる立場だっただけに彼女のプレッシャーも
相当なものだったでしょう。
逆に、もう開き直って「やりたい事やっちまえ」とばかりに
大逃げを打ったのが、
エプソムカップに出ていたスズジュピターでした。
8歳のベテラン競走馬で
若い頃はクラシックにも挑戦した馬ですが、重賞自体は未勝利。
もう成長も見込めず、2年前の5月以来連対すらありません。
上がり目の無いスズジュピターが
秋の飛躍を願う馬が多数出走する重賞へ挑戦。
今後の中距離戦線を占う意味でも、正攻法なレースが見たかったのですが、
スズジュピターがまさかの大逃げを敢行。
個人的には余計な事をしてくれたな・・・と言う感じです。
津村騎手も「さしこ」に触発されたのか、
スタート直後から気合を入れて、追って追っての積極策。
1000mの通過タイムも58.8秒とハイペースでレースは進行します。
乗っていた騎手たちの
「こんなハイラップで行けば潰れる」という意識が
見ている側にアリアリと伝わるレース展開でしたが、
岩田騎手の判断だけは違っていました。
無理に下げず、勝ちを狙う先行策が奏功したように思います。
おそらくジョッキー達の意識にも「クラレントは距離が持たない」という
先入観があったのかもしれません。
不自然に誰もスズを付けに行きませんでしたから。
逆に腹をくくったのは福永騎手騎乗のジャスタウェイ。
スタートがうまくいかなかった分、
すぐに内にもぐりこんで、機会を待つ騎乗。
福永騎手の前向きさが、最後の豪脚に繋がるわけです。
レースはスズジュピターが飛ばしていましたが、
勝ったクラレント周辺では、
そこまで早いラップを刻んでいなかったたんだと思います。
だからクラレントも満を持して、
坂下で追い出すことが出来たわけで、
最後、ジャスタウェイが強襲してきてもなんとか凌げた・・・
と見る事も可能かと思います。
スズジュピターの存在を無視すれば、
「スローの前残り」と評価する事も出来るレース。
重賞とはいえ、セイウンジャガーズでも33.6秒の脚が使えるレースです。
真に評価すべきは32.7秒の脚を使ったジャスタウェイでしょう。
あと、ほんの数メートルあれば逆転していた可能性が高いです。
クラレントも最後、頭が上がっていたような素振りがありますから。
それ以上に残念なのが、
外差しが思うほど利く馬場では無かった事でしょう。
内側も思った以上に荒れていなかった事も、
クラレントが勝てた要因でしょう。
スズジュピター以外の馬はゆったりと直線に入ったので、
外を選択した馬が多くなった分、コース選択が難しくなり、
結果的にゴチャついてしまい、内を選択せざるを得なかったジャスタウェイが
馬群を捌く必要なく伸びて来れた・・・
って書いてしまうと、32.7秒の脚を使ったジャスタウェイが
あまり凄くないように聞こえてしまいますが、
捌く必要が無い分、
空いた空間を全力疾走する事も出来たと思います。
しかし、何にせよ、
クラレントは課題とされていた距離を克服し、
重賞は3勝目。
秋は当然、マイルCSを目指すはずですから、
その奮戦に期待したいですね。
AKBの総選挙は逃げ切りが決まりましたが、
さすがに府中9Fを逃げ切るのは
スズジュピターにとっては至難の技だったようです。
・サンレイレーザー
やはり距離はマイルまでか。
1800mだと、末脚が爆発しきれていない印象。
・サクラアルディート
重賞ではまだ少し足りない印象。
もう1〜2戦必要そう。