何回か書きましたが、
今年のクラシック戦線は牡牝ともにレベルは低め。
2010年、11年、12年と個性的なメンバーが多かった事もあり、
今年はやや小粒な印象です。
10年のようなハイレベルな中でのダービー馬探しではなく、
11年のような圧倒的な強さを持つオルフェーヴルに
従えばいいと言うわけでもなく、
昨年のようなディープブリランテ、ゴールドシップ、
ワールドエース、トーセンホマレボシなどといった
ケガさえなければその後の活躍馬が多数出ていたであろう中で
ダービー馬を探す必要は全く今年は必要なさそうです。
私ははっきりと6頭しかいらない・・・かもと感じています。
その6頭の中の1頭とは、
今日、皐月賞を勝ったロゴタイプです。
オッズ的には3強対決といった感じで推移しましたが、
最終的に1番人気に押されたのは勝ったロゴタイプ。
レース中も、
人気を集めていたエピファネイア、コディーノを見ながらの競馬。
折り合いに苦労している2頭を尻目に
内側でM・デムーロ騎手と機会をうかがっていました。
1000mの通過タイムは58秒。
明らかに早いペースでレースは進みます。
レースを引っ張ったコパノリチャード・クリノヒマラヤオーといった
「お客さん」的な要素が強い2頭が引っ張って作り上げた展開です。
特にコパノリチャードはNHKマイルCに出ていれば、
もっと違う結果を出せる馬。その馬がレースを引っ張るわけですし、
抽選を突破して出てきたクリノヒマラヤオーは捨て身の逃げ。
皐月賞は「超G1ペース」で展開していたものと推察できます。
3コーナーから4コーナーにかけて、
ようやく福永騎手と意気のあったエピファネイアは
ギリギリまで追い出しを待って坂下でスパート。
エピファネイアは一瞬先頭に立ちますが、
その機会を狙っていたようにロゴタイプが勝負に出ます。
その間にもコディーノは進路確保に時間を要し、
カミノタサハラは大外を回るしか手が無く・・・
勝負は2歳王者ロゴタイプと
親仔2代クラシック制覇を目指すエピファネイアの2頭に絞られました。
坂の途中でエピファネイアが力尽き、踏ん張りますが、
終始、完璧に折り合っていたロゴタイプが体半分抜けだし、
そのままゴールイン。
13年クラシックは2歳王者が一冠目を制しました。
勝ったロゴタイプは今後、ダービーへ向かうでしょう。
距離不安は囁かれますが、
今のダービーならマイラーでもごまかしが利きます。
間違いなく有力候補でしょう。
それに2着になったエピファネイアも折り合いに
専念できるかどうかがダービー制覇のキーポイントになりそうです。
しかし、今日のレースぶりを見てても、
世代最上位の力を持つのはエピファネイアだと感じました。
その為にはダービーまでの数週間、
福永騎手がエピファネイアとどのくらいコミュニケーションを
とれるかが非常に重要になってきそうです。
また、3着に敗れたコディーノはダービーに向かうとすれば、
こちらも折り合いに重点を置くべきでしょう。
ロゴタイプ・エピファネイアに負けるとも劣らない
素質を持っているのは明白です。
まさに3強状態ですが、
現在の3強状態はダービーまで続くでしょう。
今年の低調な世代レベルでも
3強に割って入れる馬を見つける必要がありそうです。
その割って入れる馬とは、
毎日杯を制したキズナ、
青葉賞に出てくるレッドレイヴン、
そして皐月賞で4着だったカミノタサハラです。
カミノタサハラは大外を回らされましたが、
もともと中山適性には疑問がありましたし、
広い東京なら一変の可能性は十分にあります。
いずれにせよ、
ダービーでは穴党の方の出番は無いかもしれません。
菊花賞まで待つ必要があるでしょう。
江戸川乱舞 今後の注目馬
・テイエムイナズマ
掲示板には入らなかったが、距離短縮で一変がありそう。
単なる早熟馬でない可能性が高い。
・マズルファイヤー
ダービーよりも菊花賞で狙いたいタイプ。
乗り役固定すると面白そう。