2013-01-20 やはりＧ１経験馬の強さが光る−東海Ｓ−

火曜日のレース考察で、私はこう書いていました。
−−−直線の坂があるぶん、
「勝てるところで、勝てない」前回のレースぶりは、
少々注文がつくようにも感じます。

そして馬スピ特報内でも
−−−キャラ的に１番人気で、勝ちきるタイプではなさそうなので、
やや評価を下げた。

少なからず、ホッコータルマエの分析に関しては、
完璧な考察が出来ていたと思う。

事実、ホッコータルマエは
絶好のスタートを決めたＪＣダートやみやこＳの時からは
考えられないようなスタートをします。

明らかな出負けだったので、幸騎手も出ムチを入れて、気合を注入。
好位置の確保に躍起になりますが、
その間隙をぬって、先行策に出たのは、
レース考察でも名前をあげていたアイファーソング。

単騎逃げに持ち込もうとしますが、他の馬がその逃げを易々と許しません。

乗り役の川須騎手としては、
もっと引っ張ってセーフティリードを保ったまま勝負したかったはずですが、
柴山騎手のナムラタイタンや太宰騎手のバトルドンジョンに
絡まれて思うような競馬が出来なかったはずです、
それでもしっかり８着に残しているので、
これは川須騎手の手腕によるものと、評価されるべきでしょう。

しかし、私の馬券はすでに向正面・・・
いえ、２コーナーを回った段階で終了していました。

流れが速くなると読み、差しの効きそうな馬を吟味し、
悩みに悩んでチョイスして◎にしたサイレントメロディは最後方。
横山典騎手も手綱を動かしますが、全く反応しませんでした。
今週も反省です。

しかし、そうは言ってもこの乱ペース。
ついていけている馬と、そうではない馬が
はっきりしているレース展開となりました。

そもそも上位勢と下位勢で力差の開いているメンバー構成ではありましたが、
タフな流れになると、ついていける馬は限られています。

Ｇ１や重賞を勝てる馬のペース、
そういうペースで行われたレース展開で、先行勢総崩れの中、
２着に粘り込んだナムラタイタンは今後も要注意な存在だと言えます。

直線に入ると、横一線。
中団にいる馬はよほどの瞬発力が無ければ前を捉えられない展開だったでしょう。
キレる脚があるわけではないホッコータルマエは着実に差を詰めますが、
３着確保が精いっぱい。
55キロの斤量とレース序盤での脚の使い方を考えれば、
（結果論ではありますが）幸騎手の判断ミスだったかもしれません。

しかし、そのホッコータルマエを見ながらレースを進めていたグレープブランデーは
最も展開に恵まれていたかもしれません。
外目から順位を上げ、直線で一気に脚の無くなった先行勢を抜き去り、１位で入線。
グランドシチー・ミラクルレジェンドあたりも、猛追をかけますが、時既に遅し。
グランドシチーの掲示板確保が精いっぱいでした。

勝ったグレープブランデーは昨年春に復帰し、戦績を積んできましたが、
「決して良くない」と言われていた状態のＪＣダートでは掲示板を確保し、
陣営を驚かせたと言います。

今回の勝ち方は非常に強い勝ち方で、
今後のダート路線の主役に躍り出そうな勢いも感じます。
やはり３歳時のダートチャンピオンがここに来て復活。

ニホンピロアワーズ・ローマンレジェンドを筆頭に
ワンダーアキュートや強い４歳世代のハタノヴァンクール・ホッコータルマエらがおり、
更にはエスポワールシチーも頑張っている現状を考えると、まさに群雄割拠。

１カ月後のフェブラリーＳは何から買おうか非常に迷いますが、
これは非常に贅沢な悩み。

Ｇ１馬に敬意を払いつつ、、来週の根岸Ｓも参考にし、
そのダート路線の王道の終結点がドバイにある事も意識しながら、
この乱戦のダート界の馬券を攻略していきたいものです。

江戸川乱舞　今後の注目馬

・グランドシチー
展開に恵まれての上がり最速記録ではあるが、
着実に力をつけており、既に重賞級の力はあるはず。
相手関係だけ気をつければ、重賞制覇は近い。

・ミラクルレジェンド
牝馬ながらこの流れについてきたのは力のある証拠。
国内最強ダート牝馬であることは間違いなさそう。
牝馬交流重賞はもちろん、牡馬の中に入っても十分やれるはず。