競馬に限らず、野球やサッカーでも
現地観戦だと何が起こっているかよく見えないし、
なんかよくわからないまま得点が入っていたりする。
乃木坂46の握手会だって、毎回それなりに握手券付きのCDを買うけど、
直前になって会場まで行くのが面倒くさくなって、
結局いかず終いということは往々にしてある。
そもそも人混みが嫌いな性格だから仕方ない。
競馬はグリーンチャンネルだし、
乃木坂46は日曜深夜の「乃木坂工事中」さえあればそれでいい。
そんな事を考えている江戸川さんだけど、
天皇賞・秋は訳あって現地観戦することに。
目的は武さんの乗るエイシンヒカリを見たいとか、
モーリスを応援したいとかでもなく、
単純に東京競馬の最終レースが終わった後に行われる
ストレイトガールの引退式に立ち会うためだ。
ストレイトガールは個人的な馬券で
お世話になった記憶はあまり無いけれど、
馬友の一人が熱烈なファン。
彼の「ストレイトガール好き」が講じて、
ちょっといい焼肉をごちそうになった事があるから、
一宿一飯の恩義を感じて、今回は引退式に立ち会うことにした。
まぁそれは余談ではあるけれど、
現地で見た天皇賞が行われる東京競馬場は朝からすごい熱気。
平場のレースでも歓声が凄いし、
普段競馬場に来なさそうな若い人も多かった。
しかも女性が増えている気がする。
これはこれで凄いことだ。
さてレースではスタートでちょっと驚いた。
あれだけ一介の逃げ馬じゃないって言ってた
エイシンヒカリの武さんが、割りとガンガン押して行ってる。
今ひとつ馬にやる気がなくて、ああいう判断になったのだろうけど、
最内枠を活かす競馬を選択したのは明白で、
競りかけていくと思われたクラレントやロゴタイプはやや控える形に。
「あっ」
ここで想定外だったのが、
江戸川さんがリアルスティールと悩んで
本命を打ったラブリーデイが思ったより前に行ってしまったこと。
さすがのルメールさんもラブリーデイのこの動きには戸惑ったはずで、
控えるよう手綱を抑えていたようにみえたけど、
1000m60.8秒のようなペースでは
馬が行きたがるところを見せても仕方ない。
日曜の東京は外から差してくる馬に有利な馬場で、
珍しく競馬場で馬券を買っていた江戸川さんも
外枠の馬や差し馬を中心に馬券を買っていたら
プラス収支になってしまうような状況だった。
そんな馬場ではさすがに前に行った馬には不利な展開になりがちで、
エイシンヒカリ、ラブリーデイ、ヤマカツエースは早めに脱落。
好位置に控えていたロゴタイプも
一瞬出番があったようにみえたけど、それも僅かな時だけ。
結果的には江戸川さんが△に軽視していた
モーリスが馬群から抜け出した。
さすがは世界ナンバーワンジョッキーのムーアさん。
距離が不安視されていたモーリスの脚を保たせてしまった。
いやスロー過ぎて瞬発力が
モノを言う展開になったのが奏功したといえるだろう。
ムーアさん自身も
「ペースも遅かったので、
前から離されずに済んだのがラッキーだった」
と語っているように展開的な恩恵があったのは確かだ。
ただ、折り合いに不安のあったモーリスを上手くエスコートした腕は確かで
やはりムーアさんは素晴らしいジョッキーであることは間違いない。
モーリスはマイルG1に続き、
権威ある2000mのタイトルを手にした事で、
モーリスの繁殖価値は爆上がり。
もはや札幌記念でなぜ負けたのかが
不思議なレベルにすら思える圧勝ぶりだった。
さて来週はG1が中休みの週とは言え、
期待値の高いレースが目白押し。
なんとか格好をつけたいところだ。