開催初年から見ている江戸川さんとしては
もう20年以上経過したのかと感慨深い想いもあるレース。
第一回目の優勝馬ファビラスラフインは
当時大流行していた外車(外国産馬)だった。
このときは確かエアグルーヴも出ていたっけ?
そんな事をふと考えながら
今年の秋華賞の馬柱を見ていたときに舞い込んだのが、
ダンスパートナー死去の報。
ダンスパートナーの頃の牝馬三冠といえば、
桜花賞・オークス・エリザベス女王杯で、
秋華賞が出来る前年にクラシック競走を走っていた名牝だ。
別に懐古派でもなんでもないが、
何も知らずに見ていたあの時の競馬は
今以上に面白いモノに見えていた。
いまは毎週のように膨大なレースを消化しているけど、
田舎住まいだった小学生の江戸川少年にとって、
競馬とは週末の3時からテレビ中継されるもの。
限られたレースしか見ることが出来なかった。
秋華賞が施行された頃から、
社台グループ一強の流れが出来ていたけど、
今でも若かりし頃の武さんを思い浮かべると
社台RHの勝負服姿で思い出される。
たぶん・・・
ダンスパートナー・ダンスインザダーク姉弟の
強烈なイメージが20年以上も
江戸川さんの心の中に残っているのだろう。
それくらいダンスパートナーには深い想いがある。
きっとダンスパートナーの訃報を土曜日の午前中に受けていたら、
情に流されて姪のカイザーバルに
秋華賞での本命を打っていたかもしれない。
(カイザーバルの単勝を買い足したけど…)
ちょっとセンチメンタル始まりになってしまったが、
今年の秋華賞はそのカイザーバルが3着。
直線で先頭に立ったときには、一瞬ものすごい興奮したけど、
すぐさまヴィブロスが飛んできた。
内側でもジュエラーが物凄い脚を脚を使っていたし、
急遽買い足した単勝馬券は残念ながら
紙くずになってしまったけど、声が出た。
なぜなら本命視していたデンコウアンジュは
スタートから思うように前に行けず、道中も後方から。
常にビッシュの後ろにいたし、
4コーナーでは外を回す選択肢しか残されていない状況。
もう馬券が当たるハズレるのレベルじゃない。
個人的には早々に終了していた秋華賞だった。
比較的時計がかかるとウワサされていた今の京都開催だけど
終わってみればヴィブロスの勝ちタイムは1.58.6。
去年のミッキークイーンよりも1.7秒遅く、
3年前に勝ったメイショウマンボと同タイム。
これを今後にどう活かすかは、それぞれの読み手次第だと思うけど、
個人的な考えとしては、やはりシンハライトの抜けた穴は大きかったし、
状態面に不安のあったジュエラーの脚を見ていたら、
万全の状態で見たかったと思ってしまう。
そうなれば、ビッシュがここまで人気を被ったか不透明だし、
ヴィブロスももっと美味しいオッズになっていたと思う。
凡戦という言葉で締めくくるのは適当でないかもしれないけど、
まっさきに浮かんだ言葉が凡戦だからこの表現をしたい。
(単純に馬券が外れて悔しいだけかもしれないが 笑)
今、ヴィブロスを勝利に導いたいっくん(福永騎手)の
勝利ジョッキーインタビューを見ているけど、
これは2週間前のスプリンターズSで見たかった光景だ。
好きだった名馬は亡くなるわ、馬券は外れるわ、
散々な秋華賞だったけれど、
ヴィブロスの成長力を感じたのだけは確かなこと。
それだけが収穫だったと言えそうだ。