2013年、日本競馬の幕開けの日。
年始のレースと言えば、下手なG1より「売れる」東西の金杯。
金杯(東)とか金杯(西)というような表記をしていた時代もあったようですが、
もはや中山金杯・京都金杯で定着したと見ていいのかもしれません。
多くの競馬ファンはこのレースに夢を馳せるモノです。
「金杯が当たれば、その年の競馬は勝てる」
というような都市伝説まがいの格言も出てくるくらいのレースですから、
競馬ファン(じゃない方も・・・?)なら期待して馬券を買って当然です。
かく言う私も・・・毎年・・・
夢を買ってしまうレースなような気がしています。
昨年、阪神カップの終わった翌日のクリスマス。
冬空を眺めながら、1年の競馬を振り返り、
来年は「欲を出さずに堅実に当てよう」と思いながら書いた
中山金杯のレース考察で、
(以下、原文ママ)
『そうまず鬼を笑ってやるには、強気の分析が必要ですね。
まず個人的に注目しているのはタッチミーノットです。』 (1着)
『それに重賞初制覇といえば重賞2戦連続2着のアドマイヤタイシも
重賞勝ちは欲しい所。』 (2着)
『それに以外にも、
ジャスタウェイにも目が離せません。
ハイレベルな3歳の中でも、注目を浴びた馬』(3着)
思いっきりドンピシャの予想をやっていました。
よどみないペースで流れた中山金杯。
荒れるわけでもなく、名勝負が演じられたわけでもない
ある意味で無個性なハンデG3になってしまった中山金杯。
しかしレース中盤くらいまでは
波乱の起こりそうな気配があったのもたしか。
ドリームセーリングがハナに立つや、
緩急のついた見事な逃走劇を繰り広げていましたし、
軽量のイケドラゴンも好位追走。
年末年始で状況が好転し、
「風が吹いている」と信じ私が本命◎を打ったニシノメイゲツも
最内強襲を狙います。
しかし、それを阻んだのは、
奇しくも私が波乱を起こすかもと年末に懸念していたキョウエイストーム。
ニシノメイゲツのイン突きを阻み、
自身も出どころなく、掲示板確保が精一杯。
そうこうしている間にアドマイヤタイシが抜け出てきて、
その抜け出たアドマイヤタイシをあっさり交わす
タッチミーノットのノリさん(横山典騎手)がやってきた時に
思わず「そっちかぁ」とつぶやいた私。
それは波乱を予期していて「人気馬で決着してしまった!」という
「そっちかぁ」ではなく、
この「いくら金杯でも、このメンバーじゃ荒れないだろう。欲をかかずに・・・」
と思っていた年末のあの頃の自分を想い、つぶやいたわけです。
欲をかかなければ
馬単で2100円・三連単で9400円という
新年1発目の超簡単な的中が見れていたはずでした。
昨年末にレース考察を書いた後、
波乱を起こせそうな除外対象だったニシノメイゲツの出走が可能になり、
更に調教も良さそうな話になり、もっと言えばオーナーが色気を見せていたり、
そのオーナーを煽るように内枠が欲しいと言っていたら、最内枠になったりで、
あれよあれよと、新年1発目の本命◎に推奨したニシノメイゲツ。
これが競馬か・・・と、
新年早々、競馬の厳しさを肌で感じる結末となってしまいました。
しかし、
2番人気−4番人気−1番人気で決まったレースなら、
割と多くの人が馬券を取れていたんではないでしょうかと思います。
東西の金杯で10万人以上を集めたと言う話ですから、
ビギナーズラックで金杯を取ったという人も多い筈です。
西の京都金杯でも
1番人気−6番人気−7番人気で決着したレース。
こちらは1番人気が頭ですから東西で「オイシイ思い」をした方も多い筈です。
「金杯は荒れる」と意気込んで馬券購入した方には
気の毒な結果となってしまいましたが、まだまだ2013年の競馬も始ったばかりです。
今週の反省を活かして、また来週も競馬を楽しみましょう。
3日間もありますから。
最後になりましたが、
今年も「逆走☆競馬コラムニスト・江戸川乱舞」を宜しくお願い致します。
多くの競馬ファンの皆様にとって、
素晴らしい1年になるよう願っております。
江戸川乱舞 今後の注目馬
・ドリームセーリング
昇級初戦でも果敢な逃げ。
イケドラゴンに絡まれたが、単騎逃げなら恐い1頭。
全妹にホエールキャプチャがいることからも、上昇の余地あり。
・ヒットザターゲット
坂のあるコースは不向きなので、最初から無視していたが、
平坦小回りに戻れば話は別。次走注意か。