2016-05-29 狙いの方向性は間違っていなかった-日本ダービー-

「武さぁァァァん！！」

直線の坂を登り切って先頭に立ったのは、
対抗扱いしていたエアスピネル。

本命視していたリオンディーズが
皐月賞の反省を活かしてか、
中団に待機しているのを見てノーチャンスなのを察知。

今日の馬場であんな位置から競馬をしていたら、
届くわけがない。

もう道中で不的中を確信していたから、
もうエアスピネルの複勝しか頼れる馬券がない。

こんなにハイレベルな年じゃなければ、
おそらくエアスピネルがダービーを勝っていたに違いない。

そんな馬が複勝で4倍近くつく。

それでも・・・
朝日杯でも皐月賞でも毎回痛感させられたのが、
ハイレベルな世代の壁。

世代の頂点へ・・・

エアスピネルが一瞬先頭に立ったものの、残りは200m。
後続の脚色を考えたら、早めに抜け出しすぎたか。

「残してくれェェェ」

そんな江戸川さんの悲鳴をよそに、
エアスピネルをあっさり交わす、
サトダイさん（サトノダイヤモンド）。

馬友達からの支持率はダントツのサトダイさんが
一完歩一完歩エアスピネルを追い詰める。

そんなエアスピネルの内側からは
見慣れた勝負服が飛んでくる。

「マカヒキか！川田か！」

叩き合うマカヒキとサトノダイヤモンド。
体を併せてゴール板を駆け抜ける。

ディーマジェスティはちょっと届かない。
エアスピネルを交わすのが精一杯だ。


長い写真判定の末、マカヒキが1着。

馬友ははっきり言う。

「単勝・馬単が紙くずだ・・・。
たかがマカヒキにサトダイさんが負けるなんて・・・」

「いや皐月賞でも先着されとるやんけ」と
思わずツッコミそうになったけど、

直線で早々に諦めた江戸川さんと違って、
ハナ差まで追い詰めたんだから、
悔しい気持ちもあるだろう。


毒づくのは今回のレース回顧だけにしておこう。

ダービーの着順掲示板を眺めて改めて思った。

1着 マカヒキ
2着 サトノダイヤモンド
3着 ディーマジェスティ
4着 エアスピネル
5着 リオンディーズ

やっぱり皐月賞の掲示板組が優勢だった。

今週のレース考察当初思っていた
「ダービーはこの5頭BOXでいいや」はあながち間違っていなかった。

「三連単5頭BOXならだいたい当たるぅ～」
って、こじはるさんも言っているけれど、
三連単の払い戻しは4600円。

たしかに「だいたい当たるぅ～」結果だったけど、
配当的にはガミって（当たり負け）しまった。

トリガミになる可能性を考慮して、
リオンディーズの軸に絞ったけれど、
これはこれで5着と良いとこなし。

エアスピネルすら差せなかった。


今年のダービーは狙った方向性は間違っていなかったけれど、
馬の絞り方を間違えてしまったようだ。

ってか、国歌独唱の段階からリズムが狂った気がする。

何だったんだ、あれは。
最後、笑わせてもらったけれど。


さて、目黒記念で藤田菜七子騎手が乗る
サイモントルナーレの複勝を100円だけ買い足して、

今年のダービーデーのマカヒキ…じゃなくて幕引きとしよう。

・・・

お後がよろしいようで・・・。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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