昨日の降雨でクッションがきき、
若干時計がかかってきたイメージで迎えたメインレース
「朝日杯フューチュリティステークス」
1分34秒台前半ぐらいの決着を想定していましたが、
大きく予想を裏切られる形になりました。
“激流”
まさにそんな流れのレースでした。
好スタートからクラウンレガーロがペースを握るかと思いきや、
外からエーシントップがかかり気味(完全にかかってた!?)に先頭へ。
浜中騎手も必死におさえようとしますが、外から被せるようにマイネルエテルネル、
さらに内からグイグイと押してネオウィズダム・・・
結果、前半の600mを「33秒9」、
800mを「45秒4」
1000mを「57秒3」・・・
もちろん出走全馬こんな厳しい流れは初体験。
デビュー間もない若駒にこのペースは相当に堪えるでしょう。
底力とスピードの持続力が求められるレースだったと思います。
1着ロゴタイプの父は「ローエングリン」
ちなみに、3着に突っ込んだゴットフリートの父も「ローエングリン」
こんなG1レースは見た事がないですが(笑)
ローエングリンは現役時代は、中山を庭としていた馬。
産駒は早熟タイプが多いイメージで、2歳戦なら有力なのは明らかでしたね。
また、掲示板にのったメンバーを改めて見てみると、
見逃せないポイントがあることにも気付かされます。
■1着 ロゴタイプ → M.デムーロ騎手
■2着 コディーノ → 横山典弘騎手
■3着 ゴットフリート → C.スミヨン騎手
■4着 フラムドグロワール → C.ウィリアムズ騎手
■5着 ティーハーフ → 武豊騎手
上位は一流の騎手だらけです。
レースの流れが異質な時ほど、
騎手の手綱さばきが勝敗を大きく左右するという事でしょう。
只でさえ中山競馬場の芝1600mという、非常に難しいコースでしたから、
それが顕著に表れた結果になりました。
それにしても海外の一流ジョッキーは“馬を動かすのが本当に上手”
スッと前々に付けてペースに乗り、終いもシッカリと脚を使う。
そんな競馬をよく見かけますが、
日本のジョッキーでこの乗り方が出来るのは、ほんの一握りだけだと思います。
日本のジョッキーは
「スタートで出していくと、かかってしまう」とい考えが強かったりして、
結果的に消極的な競馬をするパターンが多い気がします。
実際、スタートで出していって、
終いお釣りがないパターンをよく見かけますしね・・・
海外の一流ジョッキーから言わせると、
「なんで前に行かないの?」って単純な疑問があるみたいですね。
でも、言う通りだと感じますね。
せっかく日本のサラブレッドのレベルが世界に達してきているのに、
ジョッキーのレベルが海外に比べて劣っているようでは、
この先の日本競馬の明るい未来には繋がりませんよねきっと。
話が少しズレてしまいましたが、
圧倒的な1番人気に支持されて、2着に惜敗してしまったコディーノの評価。
適距離では無いマイル戦で、初めて体験する激流の中、
堂々と横綱相撲で押し切ろうと動いた4コーナーからの走りは
強いの一言だったと思います。
今回は展開のアヤ、走ったコース取りの差、適性のズレetc...
この経験は確実にこの先のコディーノの成長に活きてきます。
今回の敗戦でコディーノの評価を落とす必要性は
まったく無いでしょう。
来年のクラシック候補に変わりはありません。
エピファネイアやキズナといった素質馬と共に、
2013年の競馬界を盛り上げてくれるでしょう。
江戸川乱舞 今後の注目馬
・ティーハーフ
後方でジックリ溜めて、終いは上がり断トツで最速の35秒5。
ちょっと距離が長かったのは否定できず、適距離で見直せる。
・エーシントップ
若さを露呈してしまった結果。
このペースで前々で揉まれては、どんな馬でもアウト。
能力は高いので、次走できっちり巻き返せる。