2016-03-13 ​やはり桜花賞に直結しないレース－ﾌｨﾘｰｽﾞﾚﾋﾞｭｰ－

メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの「3強」と
個人的に睨んでいる今年の牝馬クラシック戦線。

そんな中にあって
フィリーズレビューは「桜花賞に直結しない」レース。

週初めの考察でも書いたけれど。

阪神内回り・1400mと直結しない理由は諸々あるけれど、
「異質なレース」として割りきった見方をすれば、
馬券も取りやすいのではないかと睨んで、
本命をキャンディバローズとした。

順当に考えれば阪神JFで掲示板を確保したアットザシーサイドから
馬券を買うのが順当だが、
乗り役がアッゼニ騎手から武さんに替わるのは魅力的だったし、
何よりも内目の枠を引けたことも大きい。

そう思って、自信の本命に指名をしたものの、
まさか逃げるハメになろうとは（泣）
思わず武さんも
「えっ？誰か来ないの？」的な空気を
醸し出してしまってたじゃないか。

スタート直後、その武さんに積極果敢に付いていっているのは
笠松所属の佐藤友則騎手が跨るソーディヴァイン。

果敢に中央競馬に挑戦している地方騎手で
忘れた頃に大穴をあけるだけに
積極的なレース展開にちょっと不気味な気配を正直感じてしまった。

でも、本当に不気味だったのは
武さんの隣りにいた佐藤友則騎手ではなく、
武さんの後ろにいた川田将雅騎手の方。

おそらく川田騎手の跨ったソルヴェイグのいたポジションが
本来武さんの取りたかった位置のはず。

そこに堂々と構えているわけだから、
人気の有無に関係なく、不気味なのは当然。

いわば、キャンディバローズは今回不運の競馬を強いられた格好だ。

やはりというべきか、直線に入って、
首尾よく馬群から抜け出したのはソルヴェイグ。

阪神の最後の坂も全く苦にせず駆け上がっていく。

一転して人気のアットザシーサイドは
未だ馬群を捌くのに苦労している。

もう少しスムーズに馬群を捌けていれば、
ギリギリでソルヴェイグを交わせていたかもしれない。

ただ全体的なレース展開を見ても、
アットザシーサイドの力が最も抜けていたのもまた事実。

このメンバーの中で唯一、
桜花賞で掲示板争いに参戦できる馬だろう。

そのアットザシーサイドの1馬身前にいたのが、勝ったソルヴェイグ。

メジャーエンブレムと同じダイワメジャー産駒だ。

内枠の利点と、展開の恩恵、
すべてが組み合わさった会心の勝利だったように思う。

とはいえ、今回勝ったソルヴェイグ、
最も強い競馬をしたアットザシーサイドを持ってしても、
メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3頭に
並ぶ能力があるとも思えず、
「やはり桜花賞に直結しないレース」という印象に変わりはない。

厳しい言葉になるようだが、
桜花賞では今週のフィリーズレビュー組よりも、
チューリップ賞惨敗組の方が、よっぽど馬券的に妙味がありそうだ。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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