2016-03-06 ​クラシックの全体像が見えたレース－弥生賞－

土曜日。
弥生賞の予想を競馬スピリッツの事務所へメールで送る。

いつもは

江戸川「原稿です」

事務局「ありがとうございます」

という味気ないやり取りが慣例だが、
事務局のお偉いさんから

「弥生賞、楽しみだね・・・＾＾」

と意味深なコメントがメールの中に入っていた。


どういう意味だろうか。
何かこのお偉いさんは極秘情報でも握っているのだろうか・・・

それとも江戸川さんの本命、
「リオンディーズは無いだろw」的な事なのか、
非常に意味深だが、競馬歴の長いお偉いさんなので
何かしらの穴馬を見抜いているのかもしれない。

当方としてはレース考察でも書いたように、
「実質3頭立て」の見立ては何度考えても変わらなかった。

穴候補として上げた
タイセイサミット・アドマイヤエイカン・モウカッテルも
最初は考えたが、

馬場が渋らなかったからモウカッテルは無し、
タイセイサミットも臨戦過程のレベルに疑問符がついて無し。
アドマイヤエイカンも前走のすみれSを使った意図が読めず、無し。

なんやかんやでリオンディーズ、エアスピネル、マカヒキの
3頭以外に考えられなくなった。

もうこの3つしか無いやろ、的な感じだ。

スタート直後1コーナーを回ったあたりの隊列が
リオンディーズ－エアスピネル－マカヒキだったから、
多少、リオンディーズが引っかかってるのを見ても、
楽に構えていた。前だけが暴走しているように見えたし。

「これは当たったなぁ」

とニヤニヤしながらレースを見ていたら、
1000m通過が59.5秒の表示。

「あれ？ちょっと早くない？」

一見緩そうな流れに見えたものの
ケンホファヴァルトが作った淀みない流れに
明らかにリオンディーズは翻弄されている。

デムーロ騎手も仕方なく手綱を緩めたら、
グイーっと前に行ってしまった、そんな感じだ。

武さんはそんなリオンディーズを見て、
標的をマカヒキに切り替えたように見えたし、
マカヒキのルメール騎手も末脚に自信があるのか、
余裕をかましながら4コーナーを回っている。

本来ならリオンディーズが直線の坂で潰れて、
エアスピネルとマカヒキの一騎打ちになるところだが、
伸びを欠いたのがまさかのエアスピネル。

前のリオンディーズと後ろのマカヒキを見ながら
絶妙のタイミングで仕掛けたように思うが、
ここからリオンディーズには離されるわ、
マカヒキにはあっさり交わされるわで3着。

それでも4着以下に5馬身もつけているんだから
例年ならエアスピネルも
堂々の皐月賞候補であることは間違いない。

しかし今年は相手が悪すぎた。

道中でも引っかかり気味で、
脚を溜められていないはずのリオンディーズが
後方一気のマカヒキとクビ差の競馬。
はっきり言って相当の中身の濃い内容だと思う。

個人的には「負けて強し」の内容に見えたし、
今回の軍配はマカヒキに上がったが、
リオンディーズは賞金面でも余裕があり、
7割程度の仕上げでここに臨んでいるのなら、
皐月賞ではさらにパフォーマンスが上昇する可能性も十分。

そういう意味では賞金面で不安のあった
マカヒキの方が今回仕上がっていて、
上積みがないかもしれない。

今年のクラシック戦線は
サトノダイヤモンドとリオンディーズを
中心に回っていくことになるんじゃなかろうか。

そういえば・・・
競馬スピリッツのお偉いさんは
きっと「マカヒキ」が◎だったのではかろうか。

だから妙に自信があってニヤニヤしていたのではないか。

いや、ニヤニヤしていたかどうかは
こっちの勝手な思い込みだけど（笑）

残高0円のPATを眺めていながらそんな事を考えている。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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