2015-10-18 二冠を達成したレース－秋華賞－

とにかく本命を打ったレッツゴードンキが不気味に見えた。

乗り役の岩田騎手もラッパを吹いているようには
見えなかったものの自信をのぞかせている。

一発ありそうな気配はムンムン。

逆に人気になったミッキークイーンの浜中騎手のトーンは低め。
やはり大外枠発走が気になる様子だ。

しかし不思議なもので
ゲートや枠に不安があったミッキークイーンは好発。

一転してレッツゴードンキは飛び上がるようなスタート。

個人的にはここで悪寒が走った。

ノットフォーマルが先手を主張した頃には
大外枠スタートだったはずのミッキークイーンが
いつの間にかインに入っていて、じっくり脚を溜めている。

「ペース早そうだな」

と思った瞬間、競馬場内がどよめく。

1000m通過は57.4秒。
あまりにも早過ぎる。

黛騎手が何を考えてこんな大暴走をしているかは知らんが、
この超ハイペースでもレッツゴードンキは
行きたがっている素振りを見せる。

「終わったな、このレース」

そんな江戸川さんのあきらめムードなど
知ったこっちゃない状態で4コーナーを回ってくる各馬。

もはや江戸川さんの本命レッツゴードンキに余力はない。
岩田騎手も後ろを確認しながら後退するだけ。

ミッキークイーンは4コーナーで
もたつく様子は見せたものの
浜中騎手の檄に応えグイグイ脚を伸ばす。

脚色はクイーンズリングの方が目立っていたが、
そこはオークス馬の貫禄。

きっちり1番人気に応えてみせた。

レース前に、不気味に見えたレッツゴードンキとは
一体何だったのかと問いかけたくなるレベルだが、
もはやミッキークイーンの強さに文句のつけようがない。

浜中騎手は2年連続の秋華賞制覇。
そして2年連続の秋華賞レコードを更新。

人馬ともに勢いを感じさせる貫禄の勝利だった。

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