2015-09-20 損失補填を期待するレース－ローズS－

秋華賞の前哨戦ローズS。

◎をつけたレッツゴードンキは単勝6.8倍。
複勝でも2倍以上つく。

春の桜花賞馬が舐められている。
完全に舐められている。

たしかにプラス14キロ
1800という距離への疑い
桜花賞の内容からのオークスの結果

これらを考慮すれば
たしかに1番人気にはならないと思う。
それでも3番人気はやや評価が低いのではないか？

おかげで複勝で2倍もつくわけだけど。
相手次第では3倍近くまである。

「大勝負やな・・・」

勝負師(？)の勘が冴える。
おもむろに馬券を購入し、
ふんぞり返ってローズSのパドックを眺める。

レッツゴードンキは
プラス14キロにもかかわらず、太め感もない。
落ち着いているように見えるし、
歩様も軽やかだ。

「儲かってしまう・・・」

とほくそ笑んでいると
テレビからパドック解説者が

「レッツゴードンキは集中してませんね。
イレ込みも見えますし・・・」との言葉を発す。

江戸川「　工エエェェ(´д｀)ェェエエ工　」

まったく見解が逆。
やはりパドック診断は難しいということか。

そもそも意思疎通の出来ない
お馬さんの気持ちをわかろうと言うのが無理なのか。
他人の気持ちもわからないのに・・・。

せめてマキバオーくらいのコミュ力が
普通のお馬さんにあれば
気持ちもわかるのだが・・・という感じだ。

レースは1番人気で
オークス馬のミッキークイーンが
まさかの出遅れ。
転じてレッツゴードンキは好発。

「よっしゃぁぁ」

思わずのガッツポーズ。
おまけに最初の600mの通過が35秒前後、遅い。
スローペースで軽快に逃げるレッツゴードンキ。
こうなれば桜花賞の再現だ。

「複勝大勝負で正解やな」

もうニヤニヤが止まらない。
そして800mの通過が46.7秒、
1000mの通過が58.4秒
あれれ、ペースが急に上がっている。

ミッキーの出遅れによって生じた
ゆるい清流のような流れが
残り800mを過ぎていきなり激流に変わる。

さすがトライアル競走だ。

こういう早い流れになれば逃げていた
レッツゴードンキには厳しい展開。

実際にレッツゴードンキ以外の先行馬は
続々脱落していく。

一転して後ろに控えていた
ミッキークイーン・トーセンビクトリーの
手応えが半端ない。

武さん(トーセンビクトリー)が勝つかな、
と思っていたら、馬群から出てきたのは、
見慣れたサンデーRの勝負服。

そう、ルメールのタッチングスピーチ。
夏の札幌で一叩きされた上がり馬だ。

出世レースで、
しかも春のクラシック馬を
粉砕したのはかなり価値が高い。

当然、秋華賞も要注意だ。

レースも終わってみれば
1着タッチングスピーチ(ディープ)
2着ミッキークイーン(ディープ)
3着トーセンビクトリー(ディープ)
4着レッツゴードンキ(キンカメ)

やはりディープインパクト産駒は高性能。
ちなみに本命を打ったレッツゴードンキは4着。

先行馬総崩れの流れを考えれば、
最初から逃げて4着に粘り込んだのは
かなり評価できる。

次は先行馬有利の秋華賞。
レッツゴードンキの馬券を今回以上に買いたくなる。

コーナー4つなら2000mもこなせるだろうし、
そもそも今日のペースで逃げて4着は出色の内容。

秋華賞で今日の損失を補填してくれそうだ。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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