2015-07-19 素質が開花したレース－函館記念－

「あれ？誰も行かない・・・」

積極的に行くとすれば、
マイネルミラノ・・・かと思っていたが、
なかなか行かない。

大外なのに行かない。
いや、大外だから行けないのか？

とにかくドギマギの競馬だ。

そんなマイネルミラノが意を決して、
先手を主張したのが1角手前。

一瞬、ヤマカツエースやエックスマークも前を伺ったが、
このあたりはマイネルミラノの動きを見て、控える方向に。

2コーナーを回って向こう正面で
完全に縦長の隊列になる。

1000m通過は58.6秒。

早い。

マイネルミラノは気合をつけすぎたのか
少々暴走気味の逃げをかましている。

つまり2番手に控えるヤマカツエースの実質逃げ。

続くハギノハイブリッドやダービーフィズなど、
内枠の馬ばかりが好位につけている。

ラブイズブーシェは中団で進路の確保がやっとだし、
レッドレイヴンも外を回す気マンマン。

人気のエアソミュールも
早いペースを見越してか、後方で虎視眈々。

直線の長い府中や中京ならまだしも、
さすがに直線の短い函館でこの競馬はキツイ。

レッドレイヴン・エアソミュールも早めに仕掛けたが、
外々を回らされて、無理をさせずレースを諦める展開。

先頭ではヤマカツエース、ハギノハイブリッドが
マイネルミラノに襲いかかる。

この2頭で決着するかと思いきや、
外目をついて猛追をかける見慣れた勝負服。

「あーダービーフィズか」

さすがに54キロの斤量は
恵まれたなぁとは思っていたけど、
前目につけた岩田騎手の作戦勝ち。

最後はハギノハイブリッドとの叩き合いを制して、
待望の初重賞制覇。

もともとデビュー前から評価の高かった馬。
ここにきて素質を開花させてきた。

今後はサマー2000シリーズを狙うのかわからないが、
注目しておきたい馬であることに違いはない。

◎を打ったラブイズブーシェは、
このまま北海道に滞在するのかどうかは不明だが、
一度叩いて次は上昇してくるだろう。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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