2015-05-31 夢が広がるレース－日本ダービー－

「ひたすら内枠の馬を狙うレース」
そう断言して憚らなかった今年のダービー。

木曜日枠順を見てから、興奮が止まらなかった。

世間一般の評価同様、
ドゥラメンテとリアルスティールは
抜けているように思えたけれど、
この2頭は軒並み外。

橙色の帽子をかぶっている。

枠のバイアスが極端にかかるレースだけに
どの馬が白い帽子をかぶるかに注目していたが、

まさか、
1枠1番　サトノラーゼン
1枠2番　タンタアレグリア
になるとは思わなかった。

ここで江戸川の本命は2択。
このうちのどっちかが本命。

熟考に熟考を重ねた結果、
◎タンタアレグリアとした。

推奨した理由はここでは割愛するけど、
出来がいいとは聞いていたし、

国枝調教師が
「（ダービー翌日の）月曜日に
（タンタアレグリアを管理する）国枝さんが
ゴルフの予定キャンセルして祝勝会の予定入れた（らしい）」
という話を耳にしたことが確信に変える要因になった。

思わずガッツポーズ
思わず歓喜の声
思わず焼肉食べ放題を予約

と、大歓喜状態だったが、
日曜日の東京7レースで国枝調教師が
「JRA通算700勝を達成」した。

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・。

もしかして祝勝会の予定って
700勝を達成するからなんじゃね？

今にして思えばそんな厩舎事情も見えてきた。

怪情報に騙されてしまったわけだ。
はぁ・・・。


勝ったドゥラメンテはやっぱり強かった。

正直、この馬の気性の脆さと
リアルスティールよりもひとつとはいえ、
外枠に入ったことで▲評価にとどめてしまった。

しかし、ノリさん跨るミュゼエイリアンの出ムチ奇襲に加え、
とにかく「前へ行きたい＆行かなければ」という
各馬が普段のレースにはあまり見られないノリさんに
「鈴を付けにいった」ことにより、ペースはやや流れた。

1角～2角で「引っかかった」と
デムーロは言っていたけれど、
流れたペースも味方につけた騎乗は見事の一言。

最後の直線は末脚を爆発させていた。

このあたりのペース判断は結果論でしか語れないが、
タンタアレグリアは直線まで後方2番手にいながら、
最後まで諦めず7着。

先行馬が総崩れになった中、△をつけたコメートが5着。

近走不振だったけど、それは外枠発走のせいで、
内枠に入れば面白いと思っていた。

掲示板を確保したことも素晴らしいが、
最後、後ろから来たタンタアレグリアを締めるという
嘉藤騎手の腹を括った騎乗も見事だった。
（おかげでタンタアレグリアが伸びなかったけど）

この馬に△をつけたことは後悔していない。

少しでも嘉藤騎手がブレイクするキッカケになればいい。

先日大穴を出したミナレットも
元々は彼が乗っていたし。

前途は明るいのではないだろうか。

ちなみに勝ったドゥラメンテは
アドマイヤグルーヴ産駒。

競馬スピリッツのスタッフにも
「この馬がダービー馬」と、
昨年から公言して憚らない方がいらっしゃった。
この場を借りて「おめでとう」と伝えたい。

そして改めて、
ダイナカールに始まる牝系の偉大を感じた。

ダイナカール－エアグルーヴ－アドマイヤグルーヴ－ドゥラメンテ

母仔4代G1制覇という偉業は
競馬レベルの上昇した今の日本競馬なら、
今後何組か誕生するかもしれない。

しかしそれでもなお、
社台グループが長年熟成させたこの血統は
まさに「日本近代競馬の結晶」。

ガーサント、ノーザンテースト、トニービン、
サンデーサイレンス、キングカメハメハ・・・。

日本競馬が積み重ねてきた幾重もの優秀な血脈が
この馬に引き継がれている。

グリーンチャンネルでは「三冠か世界か」
なんて言われていたけど、
いずれにしても夢が広がる話。

「秋競馬が楽しみだなぁ」と思いつつ、
焼肉食べ放題をキャンセルする江戸川さんでありました。

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