2015-03-22 希望が見えたレース－阪神大賞典－

「あれ？なんだかやる気みなぎるゴールドシップだな」

＜みなぎる＞は言いすぎたかもしれないけれど、
なんだかAJCCの時と比べればいい感じ。

１月に空前の大惨敗を喫してから２ヶ月。

これまで一度も連対を外していない阪神だからだろうか。

まさに「水を得た魚」状態だ。

スタートもまずまず。

メイショウカドマツ・スズカデヴィアスがハナ争い。

珍しく藤岡兄が強気だ。

ゴールドシップも追走しやすいペース。

レースの中盤になればなるほど馬群が凝縮していく。

ラブリーデイは追走が精一杯くさい。
やっぱりキンカメ産駒は中距離までが精一杯だ。

ラストインパクトとラブリーデイのワイドに
泣きたくなるくらいぶち込んでいただけに
この段階で死んだ魚の目状態だ。

それにしても案外だったのがラストインパクト。

母系はビワハヤヒデ・ナリタブライアンと
90年代の競馬ファンには垂涎の名馬が居並ぶが、追って案外。

まさかデニムアンドルビーが先着してしまうなんて。

相手関係が相手関係だけに素直に評価はできないけれど、
かなり頑張ったほうなんじゃないか。

いや、こんな上から目線じゃ失礼か。

素晴らしい走りだった。

ゴールドシップは阪神大賞典３連覇だけど、
この３回で最もゴールドシップに肉薄したのがまさかの牝馬。

デニムアンドルビーの能力が高いのか、
それとも男馬が弱かったのかわからないけど、
これはかなり立派な成績だろう。

おそらく天皇賞（春）に向かっても好勝負できるレベル。

道中もずっとゴールドシップを見ながらの競馬だった。
（菱田くんのラストインパクトもそうだけど）

さすがにゴールドシップ特有の
ロングスパートには苦戦していたけれど、
しっかりついていけていた。

そういう競馬をしていただけに
○をつけていたラストインパクトの不甲斐なさが目立った。

ただ阪神特有のタフさについていけない
典型的な軽いタイプのディープインパクト産駒なら
京都に舞台が変わる天皇賞（春）なら
一変する余地もあるだろうか・・・

淡い期待を現状ではしておこう。

春の天皇賞はどういうメンバーになるかわからないけれど、
例年苦戦してきたゴールドシップにとっては
ラストチャンスになるかもしれない。

今日の雰囲気が継続できれば、本番でもチャンスは十分。

今度こそフェノーメノを駆逐できるかもしれない。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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