2014-12-28 今年も無残に散ったレース－有馬記念－

パドックで見たゴールドシップが異常にでかく見えた。

「でけぇ」

これは王者の風格なのか、筋肉量が増えたからなのか、
それとも単純にテレビの比率の問題なのか、
とにかくデカかった。

「これは案外、楽に勝ってしまうんじゃ…」

なんて思ってしまっていた。
逆にジェンティルドンナはパドックでもクビをフリフリ。
この２頭の雰囲気は対照的。

そしてスタート。
ヴィルシーナが想定通りの逃げ。
そして出たなりでポジションを取りに行くトーセンラー。
武さんが最内枠を活かして、好位をキープ。
エピファネイアが２番手につけていくも、ややかかりぎみ。
そしてゴールドシップは思ったより前。

「思ったより団子で進むなぁ・・・。」

しかもペースは超スロー。
武さんの位置も「ある」。十分一発ある位置。
そして３コーナーで動き出す、白金の船。

「ゴルシいったぁぁぁぁぁ！！！」

動き出す岩田騎手の手。

そしてそれを見るようにウインバリアシオンも動き出す。
いや、ウインだけじゃないまとめて何頭か動き出した。
デニムアンドルビーもジャスタウェイも、
ラストインパクトもオーシャンブルーも、
一斉に動き出した。


わかった。
この超スローペースの要因はゴールドシップだった。
ゴールドシップが割といい位置にいたことでマークが集中し、
瞬発力が普段通りの長距離レースになってしまった。

４コーナー前から有馬記念が始まった。
こうなりゃ、このコースを得意としている
ディープインパクト産駒の独壇場。

さすがにステイゴールド・ハーツクライ産駒では
ここは切れ負けする。
このペースなら３番手に終始つけていた
ジェンティルドンナの瞬発力が生きる展開。


２着で斤量の恩恵があるトゥザワールドは別として、
実力馬が大挙して坂を登ってくる。

団子状態のまま、直線へきたもんだから、
武さんのトーセンラーも、ラストインパクトも詰まりまくり。
それを横目に外をついたゴールドシップと
ジャスタウェイが詰め寄ってきている。


これは非常に難しいレース、というのが正直なところ。
ここまでペースが流れないのは想定していなかった。
これは猛省を禁じえないレベル。

今年も江戸川乱舞は江戸川乱舞らしく
不発のまま有馬記念を終了。

なにもいいところがないまま終わってしまった2014年。
来年は新味を見せようと心に誓った年の瀬でした。
今年もたくさんご迷惑をおかけしました・・・。

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