2014-12-21 性能の違いを見せつけられたレース－朝日杯ＦＳ－

馴染むには時間がかかりそうだ。
週中幾度も見ていたはずの「阪神11R朝日杯ＦＳ」だけれど、
なかなか慣れない。

きっと来年も同じような愚痴を言っているかもしれないが、
きっと慣れない。
「中山11R朝日杯ＦＳ」が染み付いているから。


土曜日、雨の阪神を見ていて、
「ダート血統の馬が有利になるんじゃないか？」
という印象も持っていて、正直な話をすると不安で一杯だった。

「◎ダノンプラチナでいいのか？」

と、少々不安になっていたし、外差しが利くのなら、
ディープインパクトと同じ配合のブラックタイド産駒の
○タガノエスプレッソを本命視すればよかったと、
すでに後悔をし始めていた。

けれども、日曜日の好天の阪神を見て一安心。
「晴れた・・・よかった。」

阪神４レースの未勝利戦。
朝日杯と同じコースで行われるので注目して見ていたら、
ディープインパクト産駒のミッキークイーンが快勝。

無理に大外を回さなくても勝てる印象だし、
あとは蛯名騎手がうまく立ち回ってくれれば馬券が当たると、
コレデモカっていうくらい、楽観視していた。


そしたら、どうだ。
ほんとにダノンプラチナが飛んできた。
馬場のいいところを、抜群の推進力で白い馬体が駆け抜ける。

「蛯名！蛯名！えびちゃん！！！」

２週連続の関東馬。
２週連続の蛯名正義。

先週のデジャヴを見ているようだ。
先週は下河辺牧場、今週は千代田牧場と
社台グループほどの大牧場ではないにしろ、
歴史と伝統ある大手牧場が２歳タイトルをかっさらっていった。

社台グループが「ハービンジャー」を試している間に、
ディープインパクトをつけ続けていた大手牧場が恩恵を受けた格好だ。

いや、もっと言えば中堅牧場がかなりの成果を挙げている。
結局今年の２歳Ｇ１では社台の馬が１頭も馬券にならなかった。
むしろ、懐かしい名前の牝系にスポットが当たっている。
オールドファンには嬉しい状況だ。


先週の阪神ＪＦでも
マックスビューティの系統・ココロノアイが３着、
ダノンプラチナに続く２着のアルマワイオリは
スエヒロジョウオーの孫。

クラリティスカイの祖母・タイキダイヤだって
Ｇ３のクリスタルＣ（懐かしい）の勝ち馬だ。

来週、ホープフルＳにクラシック候補が
集まってしまっているので、
非社台の馬が頑張っているのだろうけど、
とにかくディープインパクト産駒の性能の違いを見せつけられた
２週連続の２歳Ｇ１だった。


期待されていた社台系の馬はネオルミエールの健闘以外は惨敗。
函館２歳Ｓの勝ち馬・アクティブミノルにすら先着されるレベル。
ブライトエンブレムですら、

「昨日（土曜日）くらいの重い馬場ならよかった」

ってレース後に言ってたくらいだから、
パンパンの良馬場で来年のダービーをやることになったら、
間違いなくいらん馬だろう。
（渋ったら別。ロジユニさんパターンだ。）

それにそもそものレースレベルは
来週のホープフルＳの方が上かも知れない。
「潜在的な能力」を判断材料に入れるなら
下手したらエリカ賞のが上回るかも知れない。
それくらいレベルは微妙と判断している。

ダノンプラチナは見た目以上の楽勝だし、
人気になった社台の馬には過剰に期待しすぎた。

ただ「マツリダゴッホ×ピルサドスキー」なんて
どうやったらＧ１で買えるんだろう。
アルマワイオリの血統表を見るたびに思ってしまう。
ニッチすぎる血統表だ。

さすがに来春のクラシックでは不要かと思うが、
ＮＺトロフィー→雨のＮＨＫマイルCとかになったら、
買ってしまいそうだ。


とにかくパンパンの良馬場なら
２着以下はもっと違った結果になっていたはず。
（今ひとつ、結果に納得していないのだ、きっと。）

そんなことを思いながら、有馬記念を迎えようと思っております。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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