2014-10-26 やりきれない想いのレース－菊花賞－

一瞬、いや３分間だけ夢を見ていた。
甘く芳しい高配当を獲得する夢。

いや、夢だけなら毎週見ている。
現実にしなければならないのが競馬をやる上でのオキテだ。

土曜日から競馬スピリッツに出していた予想で
（珍しく）３連単が当たりまくっていた。

勝負レースで出した４レースすべてで３連単的中。

とくに日曜の東京メイン・ブラジルＣでは
圧倒的人気のヴォーグトルネードが３着になってくれたおかげで、
三連単５万円の思わぬ高配当を的中。

なんだか秋競馬になってから調子がいい。

先日も複勝乱舞で全レース予想して的中率８３％を記録したばかりだし。

見かけどおり（？）気温が下がるほどに強くなるのかもしれない。


そんなこんなでノリノリで迎えたのが菊花賞。
ワンアンドオンリーが二冠を達成するかどうかだけが焦点のレース。

馬スピ特報を見ると、江戸川以外の予想家のみなさんも
ワンアンドオンリーに◎を打っている人はいない。

そう、絶対視はできない存在だった。

江戸川自身もそう思ってショウナンラグーンに◎を打った。

今週何度も書いてきたけれど、菊花賞で大切なのは
「しっかり折り合えることと、切れる末脚があること」の２つだけ。

これを重要視して、デビュー以降一貫して同じ騎手が跨っていて、
末脚確実なショウナンラグーンの馬券を厚く買った。

パドックで見たワンアンドオンリーに
不安を感じていたのもあってショウナンラグーンの単複馬券を厚く。

だからこそ、前に壁をつくれず、行きたがる面を見せていた
ワンアンドオンリーを見かけた時は小さくガッツポーズ。

「これは（ショウナンラグーンで）儲かるんじゃ…」と思っていたし、
坂を下って４角向いた時には一瞬突き抜けるかと思った。

そう一瞬だけ。

ラスト１Ｆは脚色が３、４着馬と同じになってしまったし、
何よりもトーホウジャッカルが強すぎた。

トーホウジャッカルを完全無視していた段階で、
このレース江戸川さんの負け。

それにしてもよく走った。
想像以上に強かった。

姉にスプリント重賞覇者のトーホウアマポーラがいて、
本人（馬）は菊花賞馬とステイヤー。

母上様（トーホウガイア）が凄すぎる。
名牝ですわ、これは。

トーホウアマポーラがフジキセキ産駒、
トーホウジャッカルはスペシャルウィーク産駒と
種馬の特徴をうまく仔に伝える素質をお持ちの模様。

この後はどこを使うのか現段階ではわからないけれど、
デビュー以来、ずっと使い続けてきてるんで、
休養に入るかもしれないですね。

あと４着になったタガノグランパは侮れない。

最後の直線で斜行して、菱田騎手は制裁を受けているけど、
サトノアラジンを吹き飛ばした上に、最後まであきらめずに走っている。

もしかしたら、世代最強馬はタガノグランパかもしれない。
（な、わけないか。）

今後もそこまで人気になるタイプじゃないだろうから、
そこそこ儲けることができるかもしれない。要注意だ。

そして金曜日から話題になっている
トーホウジャッカルの単勝に２００万突っ込んだ人がいるという話。

この話がほんとなら１４００万ほど、このレースで獲得したわけで。
とんでもない大勝負をしてくれたもんだ。

１４００万をたった３分間で稼ぐなんて凄すぎる。

１４００万＝牛丼４万６６６６杯分。
１杯くらいおごって欲しいもんだ。

トーホウジャッカルおじさんは３分間で１４００万を儲け、
江戸川さんはショウナンラグーンで３分間夢を見ただけ。

なんともやりきれない10月最後の競馬でした。

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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