本日のメインレースを振り返ります。 レース回顧

2012-09-23 ゴールドシップ、菊花賞へ絶好の船出! 神戸新聞杯

ディープインパクト、ドリームジャーニー、オルフェーヴル。
歴代の名馬が数々駆け抜けた初秋の阪神2400m。

今年の3歳はハイレベルと評価されていますが、
ゴールドシップの強さはやはり段違いでしょうか。

アイムユアーズが+24キロでクイーンSを、
ジェンティルドンナが+12キロでローズSを、
フェノーメノは+8キロでセントライトSを制したように
夏を越えた3歳馬は体が成長し、
体重が増え充実した秋を迎えるのが慣例

しかし、レース前発表されたゴールドシップはマイナス2キロ。
この馬体重に不安がよぎった方も多いのではないでしょうか

宝塚記念5着のマウントシャスタが+18キロ。
ヒストリカルは+22キロと体を大きくして秋を迎えていたことから考えても、
ゴールドシップの馬体重は何かあったのではないかと心配になる数字でした。

事実、ゴールドシップは直前の調教の動きも決していいとは言えず
それに加えてのマイナス体重ですから、
割引評価の対象にとらえてしまった方もずいぶん多かったのではないでしょうか。

神戸新聞杯直前の10R・浜中俊騎手が通算400勝を達成。
前日には武豊騎手や福永洋一騎手らに続く20代で年間通算100勝をマーク。
波に乗る若手騎手が乗るヒストリカルの単勝が一気に売れ始めた事も、
ゴールドシップが不調と評価された事の余波の一つと言えるでしょう。

レースは想定されていた通り、
フミノポールスターメイショウカドマツが引っ張る展開で
ゆったりしたペースでレースが流れます。

3コーナーから4コーナーにかけて、各馬が一斉に仕掛け始めますが、
ゴールドシップの反応が今一つのように見えました。

ベールドインパクトミルドリームが良い形で上がり始める中、
ゴールドシップが取り残されたかと思われた瞬間、
一気にゴールドシップがペースを上げます。

粗削りな白い馬体が一気にスパートする姿は
「黄金配合」の一翼を担うメジロマックイーンと姿が重なって見えました。

22年前の菊花賞を皮切りに春の天皇賞を連覇し、
競馬ブームの中、圧倒的な強さを誇った名ステイヤー。

彼の血をひくゴールドシップは親子三代天皇賞制覇を達成した
メジロ牧場の執念を引き継いでいるのかもしれません。

直線抜け出してからは一頭だけ脚色が違う伸び脚を見せ始めます。

一完歩、また一完歩と伸びる脚は、
「自分こそが世代最強馬だ」と言わんばかりの走り。

現3歳世代はよくディープインパクト産駒とステイゴールド産駒の闘いと表現されますが、
追いすがるロードアクレイムマウントシャスタといった
ディープインパクト産駒勢を尻目に、菊花賞制覇へむけ、
一歩一歩着実にゴールへ近づきます。

3歳のトライアルレースは軒並み春の実力馬が圧勝していきますが
神戸新聞杯もこの例に漏れず。
順当な勝ちと言えるでしょう。

皐月賞を制し、菊花賞を制した芦毛の馬と言えば
セイウンスカイを思い出す方も多いと思います。

ダービーはスペシャルウィークに負けたものの、
秋は菊花賞でそのスペシャルウィークを抑え込み優勝。
二冠を達成します。

ゴールドシップをセイウンスカイ、
ディープブリランテをスペシャルウィークと重ね合わせれば
今年のクラシック世代は
98クラシック世代を彷彿とさせるような展開になりそうです。

皐月賞・菊花賞をセイウンスカイが、ダービーをスペシャルウィークが、
無敗のままNHKマイルCを制し、後に凱旋門賞で2着になるエルコンドルパサー、
3歳で有馬記念を制したグラスワンダーが居た世代で、
牝馬もファレノプシスが2冠を制すなど、ハイレベルな世代として有名です。

古馬にもサイレンススズカやメジロドーベル、エアグルーヴらがおり、
日本競馬史上最も盛り上がりを見せた頃で、
中でも98クラシック世代は未だにファンも多く、
この時期に競馬を始めた方も多いかと思います。

まさに今年は98クラシック世代にも負けない個性派が揃った世代。
菊花賞だけでなく、古馬との対決も盛り上がりそうです。
年末がいまから楽しみです。

さて、数々の名馬を生み出した神戸新聞杯
ゴールドシップは菊花賞制覇へ向けて大きく舵を切りました。

菊花賞では春の雪辱を果たしたいフェノーメノや
堅実な走りをみせ続けたコスモオオゾラ、
上がり馬のスカイディグニティやフェデラルホール、
そして海外遠征から帰ってきたディープブリランテらが淀で激突します。

考えるだけでも、心躍る菊花賞。

先週のオルフェーヴル・フォワ賞制覇で
日本馬による凱旋門賞制覇も夢ではなくなりました。

「ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合」に
夢が広がる秋になることは間違いなさそうです。


江戸川乱舞 今後の注目馬

ユウキソルジャー
菊花賞に出てくるようなら、間違いなく波乱の主役になれる器。
今後、ステイヤー戦線で活躍できそう。

ローゼンケーニッヒ
ローズキングダムの半弟。
自己条件なら巻き返しも。


このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
走らない馬から決めていく独自の的中方法“逆走競馬予想”であたり馬を引き当てる、競馬スピリッツ専属の予想家「江戸川乱舞」。
過去の傾向なども加味した総合的な見解と、いち競馬ファンとしての純粋な視点も忘れないロマン派予想家。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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2023年現在19,927,450円
2024年現在20,070,400円
2022年現在24,393,950円

11月16日(土) 東京11R
【五十嵐】獲得金:23,000円
【大五郎】獲得金:9,900円

合計:32,900円

11月30日(土)は中山11R ステイヤーズS(G2)
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