2014-05-25 壮行試合だと思ったら謝罪会見だったﾚｰｽ-ｵｰｸｽ-

牝馬二冠、世界、凱旋門賞・・・江戸川が言うまでもなく
ハープスターに寄せられた期待は単勝1.3倍というオッズになって表れていたわけです。

結局江戸川もそれを信じたクチであることに変わりは無いのだけど、
ちょっと言い訳をすると馬スピ特報を見た方ならおわかりかと思いますが、
江戸川の結論のところにあった「枠連」でどうにか命拾いしてしまいました。

もしも・・・ハープスターがダメだったら、
差しが利く馬場にならないなら「回収０」もありえるという懸念から
保険の意味合いでつけた「枠連」。

同枠のヌーヴォレコルトにどうにかしてほしいという気持ちで
書いた「枠連」がまさかこんな結末になってしまうとは・・・。


まぁ、最近の競馬ネタを扱うテレビを見ていれば、
ハープスターへの「海外・凱旋門賞」あおりは過剰だなぁと思っていましたけど、
競馬と言う興行を考えれば、ああした演出は必要ですよね。
壮行試合ムードがずっと漂っていましたから。

ただ、ハープスター１強ムードを作り上げて、
サングレアル・ヌーヴォレコルトをおざなりに取り上げて、
「ハープスターの勝ち方に期待しましょう」的なムードからの２着。

もうレースが終わった後の府中の雰囲気はお通夜状態。

追い込んでくるハープスターを必死で見ていたら、届かず２着。

「ふざけんな、川田！！」ムードが一転、
勝ち馬を見ると岩田騎手のヌーヴォレコルト。

「ハープが負けた、しかも勝ったのが岩田。うわぁ～」
こんな心境の人が多かったんじゃないですか？今年のオークスは。

もうインタビューも地下馬道に帰ってきたときの雰囲気も勝者とは思えない空気感。
まぁやっちまったもんはしょうがないんですが・・・。

こんな空気になったのは記憶も新しい２年前のＮＨＫマイルＣで
岩田騎手が後藤騎手を落馬させてしまい、
長期間の戦線離脱を与儀なくさせてしまった＜あの事故＞が発端。

別に江戸川は馬に乗ったことがないから（というか、乗れない。かわいそうだ、馬が。）
騎乗技術云々は言えないけれど、１度目はまだしも、２度目はきつい。
見てる側もキツいし、岩田騎手本人もキツいはず。


２年前）
落馬させる→騎乗停止→ディープブリランテでダービー制覇

今回）
落馬させる→騎乗停止→ヌーヴォレコルトでオークス制覇



（アカン）

残念ながら岩田騎手を悪役（ヒール）にしか見えないファンもいるはず。

圧倒的人気の、しかもハープスターの豪快な差しっぷりを見たくて、
東京競馬場に７万人近くも集まったのに、

凱旋門賞制覇の夢を託したハープスターは差せないわ、
勝ったのは岩田騎手だわ、（たぶん）馬券は外すわでいいコトなし。

そりゃお通夜ムードにもなるし、
誰も歓迎しないウイニングランになるだろうし、
全力で府中本町の駅に向かう人も多かったはず。

今朝、早起きして武さんと、とんねるずの石橋、
伊集院静が対談していた「ボクらの時代」という番組で流れた
昨年のダービーのキズナのウイニングランのそれとはまったく違う。

誰もが勝ってよかったね、とは素直に言えない空気のオークス。

レースを見ていた江戸川も「あーこれはやってしまったな」と素直に思ったし、
岩田騎手も思うトコロがあったから、
インタビューでも後藤騎手の件に触れたんだろう。

でも、勝負の世界だからこれも仕方ない。

ヌーヴォレコルトはスタートもよかったし、コース取りも絶好。
馬群も捌いていい形で抜け出せたわけで。
岩田騎手ならではのエスコートとしか言いようがない。好騎乗だ。

そもそもハープスターが追込み一辺倒の競馬しかできないのだから、
ヌーヴォレコルトはそれに対応した乗り方になるし、
馬券を買った側もそれを覚悟して買っているはず。

「これが競馬だ、がたがた言うんじゃねぇ」
と、もう一人の男前な江戸川が現れて、
レース回顧を書いているみじめな江戸川を戒めることしかできない。
（イメージは竹野内豊で）

個人的には、返し馬はよかったニシノアカツキが気になって、
複勝を買い足したんで損害も余計大きくなったけれど、最後まで興奮して見れた。
なんせ17番人気の複勝だし。外れたし、悔しかったけど。

ただ、江戸川のような競馬しか楽しみの無いつまんない男は
ハープスターが負けても、想定してた分ショックは無いのだろうけど、
一般の人はキツイだろうなぁと、思います。

凱旋門賞に向けての壮行試合だと思ったら、
岩田騎手の謝罪会見だったわけですから。

一応、クラシック競走をすべて制覇するという大記録達成をした
記念すべきレースだったんですけどね。

とにかくタイミングが悪すぎましたね。
もうその一言に尽きます。

さぁ、来週はダービー。
私にとっては一年の締めくくりです。

 

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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