2014-05-04 ﾄｳｶｲﾄﾘｯｸの後継者になったﾚｰｽ-天皇賞･春-

キズナが負けた・・・。


ディープインパクト以降、
１番人気不振のデータを今年も証明してしまいました。

おそらく敗因として多くの方が
「距離が長かった」と評するかもしれませんが、

３～４コーナーでの進出具合、
最後までキレを保ったままの走りを見れば、
敗因は外を回った事と、前が止まらない馬場だったと言えるでしょう。

まぁ、それにしてもホッコーブレーヴの脚には
ビビった江戸川ですが（さすが田辺大先生）、

キズナに関してはベストディスタンスではないにしろ、
3200ｍは長いという印象は全く持ちませんでした。

立ち回り一つで、結果は違ったものになったでしょう。

逆に馬場を勘案しても、
インを確保し、中団で脚を溜め、直線を向いて、
良いコースを確保できたフェノーメノの立ち回りの上手さが
このレースで際立ちましたが、１０回やれば１０回とも違った結果に
なっていそうなレースというのが江戸川の正直な印象です。

そもそもシュタルケ騎手が落馬したり、
ゴールドシップが出遅れたり、
東京では三浦騎手が５勝上げたり（関係ないか）と、
波乱のニオイがしまくるレースでした。

事実、上位勢の上がりは以下の通り。



34.0秒 ホッコーブレーヴ （３着）
キズナ （４着）

34.1秒 ウインバリアシオン（２着）
タニノエポレット （５着）

34.3秒 フェノーメノ （１着）


４コーナーの２週目の通過順が


フェノーメノ （１着）
ウインバリアシオン（２着）
ホッコーブレーヴ （３着）
キズナ （４着）
タニノエポレット （５着）


上位５頭の中で１番前にいたフェノーメノが１着。
残りの着順も、道中での位置取りの順番で
決着していることから見ても、完全な前残り競馬。

キズナはタイミング一つで今回の勝利を逃してしまったわけです。

もちろん競馬なので、やり直しはききません。

ただ今回の敗戦が凱旋門賞への障害になるかというと
それは一切ならないと思います。

むしろあの位置から押し上げてきて、
ベストディスタンスとは言えないところで
強さを発揮したわけですから、
この秋へ向けて仕切り直せばいいだけです。

この後は宝塚記念へ向かうとは思いますが、
人気が落ちるならオイシイ馬券にありつけるでしょう。


そして注目すべきは５着のタニノエポレット。

江戸川の記事を熱心に読んでくださっている方なら
既に今回のレースでお分かりになってしまったかと思いますが、

強かったでしょう？（ドヤ顔）

去年、宝塚記念に出てきたときは
散々笑いものにされた江戸川ですが、年が明けて馬が一変。

７歳にしてようやく完成に近づいた感があります。

万葉Ｓの時から「変わったな」と実感をしていましたが、
重賞であるダイヤモンドＳで３着、
福永騎手を乗せて大阪―ハンブルクＣで優勝と、
確実にステップを踏んできました。

今回のレースでも、後方の位置取りから
ウインバリアシオンと同じ脚を使っていますし、

３～４コーナーではホッコーブレーヴに進路を塞がれ、
さらにアスカクリチャンが垂れてくるのを
交わさなければならないアクシデントもあり、
スムーズに立ち回れていれば、
正直、勝ち負けできたと思っています。

和田サンは最高のタイミングで仕掛けていましたし、
スムーズに立ち回れていれば。。。と若干残念な想いもあります。

しかし、「タニノエポレットは無いでしょ」と
決めつけていた方々には一矢報いた感もありますね。

今回の走りを見れば、能力は重賞クラスであることを証明できたわけですし、
次走（目黒記念を希望）が本当に楽しみです。

秋は京都大賞典・アルゼンチン共和国杯、ステイヤーズＳと、
長い距離の重賞もあります。

タニノエポレットは軽視できない存在になってくるでしょうし、
なによりも多くのファンに愛されたトウカイトリックの
後継者の地位を確立して欲しいと願っています。

今までケガなどは無かった馬なので、無事に走り続けてほしいと思います。

来週はＧ１であるＮＨＫマイルＣを始め、
ダービーへの最終切符を賭けた京都新聞杯もあります。

京都新聞杯は今年の江戸川的ダービー候補が出走予定。
今週の負けは来週、取り返しますよ。


 

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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