2014-04-20 灰色の空を思い出すレース－皐月賞－

今週は外れに外れた。
とにかく痛い。

財布にも痛いし、気持ち的にも痛い。
なぜか体も痛くなってきた。殴られたような気分だ。

とにかく物心両面でぶちのめされた。

「難しいレースでしたね。（他人事）」そう言わざるを得ない。

馬場は読みづらいし、不確定要素は多いし、
不的中の言い訳を上げれば上げるほどきりがない。

いや、そんな言い訳を見つけようとする資格もないでしょう。

イスラボニータを軽視してしまった段階で、
そもそもアウトなわけですし。

本日の中山９Ｒで柴田大騎手のマイネルミラノが逃走。
１番人気ではあったものの、
なんやかんやでうまいコト逃げ切って結果、５馬身差の圧勝。

皐月賞と同じコースで行われていたため、
９Ｒでのマイネルミラノの逃げはまさに試験走行。
どんな感じの馬場か展開になるか、
いろいろなことを想定しながら乗ったものでしょう。

なぜかウインフルブルームもマイネルミラノも
同じビッグレットファーム生産で、
バックには「あの総帥」の影がチラつくし（意味深）。

まぁこの段階でウインフルブルームの逃走は確定的。

しかも押し出されるような逃げではなく、
確信犯的に逃げるという策で来ることは想定できたわけです。

ウインフルブルームはそもそも
スタートの上手い馬であり、テンも早い。

大外とはいえ、楽にハナに立つかと思ったら、
桜花賞制覇でノリにノッている川田騎手のトゥザワールドが追走。
さらにはアジアエクスプレスまで押し上げてくる始末。

「前有利」と見たか、９Ｒの逃げのイメージが残っているのか、
すんなり隊列の決まった後方と違って、
前の方は騎手同士の駆け引きが垣間見れました。

トゥザワールドを見ながら、競馬をする武さん。

江戸川の本命であるトーセンスターダムもこのあたりまでは
まだワクワク感を持ってレースを見ていましたが、
３コーナーを回ったあたりからの手ごたえがどうも怪しい。

夢を持って馬券を買ったタガノグランパも終わってる。

もう４コーナーに入る頃には「どうでもいいや」
という心境でうつろな目をして、くもり空を眺める江戸川。


「今日の東京は曇り空。この灰色の空は
シャーロック・ホームズのいた頃のロンドンの空を思い出すなぁ」と、

行ったこともないロンドンへの想いを馳せる江戸川。
ついでにシャーロック・ホームズも読んだことはない。

意識が戻ったころには
フジキセキ産駒のラストクロップ（最後の世代）が
ついにクラシックを勝ったとかいう話。

イスラボニータもロサギガンティアも買ってない
そもそもフジキセキ産駒を評価していなかった江戸川にとっては
もはやツラい現実だけを押し付けられる始末。

「そうか、この世界は残酷だったんだ」と、
進撃の巨人に出てきそうなセリフを吐きつつ、
大人しく皐月賞のレース回顧に向かう江戸川。

とにかく踏んだり蹴ったりな週末。
中山の馬場に振り回されただけの４月のここまでの競馬。

そもそも
「タガノグランパで春の夜の夢を見る（ドヤ顔）」
とか言っておきながら、そのタガノグランパはブービー。

馬券を買ってしまった江戸川がそもそも悪いが、
江戸川の口上に騙されて（？）下手に巻き込まれてしまった人も多数。

申し訳ない・・・。

「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」
と、平家物語の有名なフレーズを思い出しつつ、

フジキセキ産駒でも勝てるクラシック。

あのペースで後ろからまともに差してこれたのは
ワンアンドオンリーとステファノスくらいなもの。

江戸川の本命・トーセンスターダムは懸念していた
マイナス要素を全て露呈してしまったし、

トゥザワールドも前半で脚を使ったとはいえ、
満足いくレースではなかったはず。

最高峰のレース・ダービーに向けて視界が良好なのは
ダービーを勝つための競馬をして
結果まで出してしまったイスラボニータと、

最内から、大外へ持ち出し後方一気の競馬をした
ワンアンドオンリーくらいなものでしょう。

今のままなら、ダービーはワンアンドオンリーを買わざるを得ません。
イスラボニータも今日の競馬ならダービーも問題なし。

府中に変わってどこまで一変できるのかを
見たいのがトーセンスターダムとベルキャニオン。

アジアエクスプレスにはこの後、
ユニコーンＳへ行ってもらって、そこを勝って
ジャパンダートダービーで、
南関二冠を制すであろうハッピースプリントとの対決が見たい。


「今年の牡馬クラシックは低レベルやな」
「レッドリヴェールがダービー勝ってしまうかもね」
「タガノグランパは大人しくマイルＣ使えばよかったんや」

と、捨てゼリフを残して、
今週の競馬を終えようと思います。

 

平凡サラリーマンから、独自の「逆走競馬予想」で競馬評論家に転身した江戸川乱舞。
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