レース考察を書いていた週初めの段階では
「阪神外回り1800m?どーせ、ディープ産駒が勝つでしょ?
『はいはい、ディープ祭りディープ祭り』とか言ってそう」
とか考えていましたが、
まさか発走直後に
「終わった・・・」
と、つぶやくことになるとは思いませんでした。
台風が近づく阪神競馬場。
午前中は雨が降りましたが、
午後には快晴とは言わないまでも、過ごしやすくなった都内。
東西の天候の違いが、
レースに対する読みの難しさを痛感させられました。
そう、都内の競馬ファンは驚いたはずです。
大雨の降りしきる阪神競馬場の様子に。
そしてもっと驚いたはず。
デニムアンドルビーの出遅れに。
圧倒的・・・とは言わないまでも1番人気。
このローズSを見守っていた競馬ファンは
阪神の2コーナー脇から遅れて出てきた白い帽子の金子服に
愕然としたはず。
まさかの大出遅れ。
いや、出てはいるんだけど、行き脚がついていかない。
江戸川も「◎」だったので、絶望。
レース回顧での言い訳(?)を必死で考えていましたが、
馬場の割にペースが速い事に気付きました。
「あれ?なんかペース速くないか?」
要因はいろいろあるでしょうが、
上位人気馬は仕上がり途上でここは通過点。
ほっといても秋華賞には出走可能で、自分のリズムを守っています。
逆に必死なのは権利をとりたい馬達。
例年ならスローペースで進むレースが、
台風に影響された雨の影響も手伝って、各馬の位置取り争いが激化。
その影響でしょうか、
1000m通過が58.1秒と言うハイペースでレースは進行する結果に。
秋華賞への権利をとりたい下位人気の馬は積極策が中心。
ピクシーホロウやノボリディアーナらが先行争いを展開します。
人気のレッドオーヴァルやエバーブロッサムらも
速いペースを考えれば、そこまで悪い位置取りではありません。
差し馬有利か・・・と思った直後、
後方にいたデニムアンドルビーが残り半分あたりで集団に取りつきます。
そして3〜4コーナーでじわじわ順位を上げていき直線へ。
もうこのあたりで馬場に適性のない馬達は脱落。
その中には人気のレッドオーヴァル・エバーブロッサム、
さらにはトーセンソレイユもそこには入っていました。
更にハイペースで進行していたレースなので、
先行馬たちが伸びあぐねて、どんどん失速していきます。
それとは対照的に大外一気をしかけるデニムアンドルビーと、
オークス馬メイショウマンボ。
ウリウリも内で頑張りますが、
同じ勝負服のデニムアンドルビーが一枚上手。
道悪と展開が向いたシャトーブランシュは
強烈な末脚を見せつけますが、わずかに及ばず2着。
デニムアンドルビーが叩き合いを制し、
ウリウリやメイショウマンボも僅差で入着。
上位人気で決まると読んでいた江戸川の戦前の予想は見事にハズレ。
9番人気&10番人気が馬券圏内に来る波乱の結末となりました。
勝ったデニムアンドルビーの強さは段違いですが、
課題は秋華賞でのシャトーブランシュとウリウリの扱い。
皆さんご存じのように、
阪神は雨、雨、そして雨の道悪馬場。
さらにはハイペースでレースが進行したので、
特にシャトーブランシュは展開が向いたと判断せざるを得ません。
また、秋華賞は京都の内回りに舞台が変わります。
直線はそこまで長いものではありませんから、
デニムアンドルビーもローズSでの競馬が
そのまま通用するかと言えば、これにも「?」が残ります。
物凄い脚で突っ込んでくるけど、ゴール前でかわせず・・・。
という事も想像できます。
オークスの悪夢再びといったとこでしょうか。
エバーブロッサムもレッドオーヴァルも
馬場状態以外に敗因は考えづらい状況です。
今回、競馬をしなかったおかげで
馬へのダメージが少ない可能性を考えると、
秋華賞では浮上してくるでしょう。
まぁ、馬場が悪くなったら、一考します。
逆に秋華賞でも安定して買えると思ったのは
4着のメイショウマンボ。
仕上がり途上でウリウリを捕まえにいった動きを考えると、
やはり世代上位の力を持っていることは間違いなさそうです。
一見、デニムアンドルビーが秋華賞の有力候補に躍り出た印象ですが、
江戸川的には「秋華賞荒れるかも・・・」と、
別の意味で楽しみになったレースでした。
ローズSは
『はいはい、参考レース参考レース』
というくらいで良いんじゃないでしょうか。
秋華賞とローズSでは何もかも違いすぎるでしょうから。
・ウインプリメーラ
函館では道悪馬場に泣かされたが、ここで克服。
秋華賞では先行策がはまれば面白い。
・ローブティサージュ
掲示板は外したが、今日の展開でこの成績は優秀。
ダメージ少なければ秋華賞も視野に入る。