9月8日の早朝。
2020年の夏季オリンピックが東京で開催されることが決定しました。
1964年以来の夏季開催。
自国でのオリンピック開催は1998年の長野オリンピック以来。
今から7年後の夏はきっと大いに盛り上がる事でしょうし、
JRAとしても馬術競技などで協力出来る場面もあるでしょう。
2020年が楽しみになります。
今週は馬券もがっつり当たったわけですし・・・。
さて、世界の関心は
オリンピックの開催地争いだけではなく、
阪神競馬場にも注がれていたでしょう。
短距離の王者・世界のロードカナロアが
秋のG1戦線での飛躍を誓い、セントウルSに参戦。
秋競馬の開幕戦としては十分すぎるほどの存在感です。
馬場状態が心配されましたが、
なんとか良馬場までこぎつける事ができ、
レース前には阪神競馬場も
晴れ間が見えるほどまで天候も回復します。
スタート直後はやや立ち遅れた感もあるハクサンムーンでしたが、
酒井騎手の好判断で押して押してで先頭へ。
ドリームバレンチノやマヤノリュウジンも
好発進を決めますが、ペースを見て、控える格好に。
前半の600mを33.8秒と言うハイペースで刻んだわけですから、
先手を取れなかった馬達が控えるのも無理ありません。
最終的には絡んできた馬がいなかったのも、
ハクサンムーンには幸いしたでしょう。
ビウイッチアスやマヤノリュウジンが
ハクサンムーンについていく格好になりましたが、
その直後に控えたのは大本命・世界のロードカナロア。
開幕週の馬場とは言え、
ハクサンムーンはさすがに捕まるかとも思いましたが、
ハイペースで逃げ続け、4角先頭のまま直線へ。
ロードカナロアも絶妙のタイミングで追い出しにかかります。
坂の手前では、
世界のロードカナロアは一瞬ハクサンムーンを捕まえかけますが、
止まらなかったのはハクサンムーンの脚。
世界のロードカナロアの迫真の追い込みをギリギリで凌ぎつつ、
ゴール目がけて坂を駆け上がります。
後続との差はおよそ3馬身。
3番人気のドリームバレンチノも、
スタート直後に控えてしまったせいで、
やや後方からの勝負になっており、勝利は絶望的なポジション。
坂を駆けあがって凌ぎを削る2頭を見ながら3着争いに必死な状況。
後方からはサドンストームやマイネルエテルネルが猛追。
こっちはこっちで混戦状態。
しかし、結果は後方争いを尻目に
ハクサンムーンが世界のロードカナロアをクビ差で凌ぎ、優勝。
ハクサンムーンの名前の由来である石川県と岐阜県の境にある白山。
「世界が見上げた月」と称されたアドマイヤムーンの
血を受け継いだハクサンムーンが
2年連続のスプリント王を目指す世界を制した
ロードカナロアの前に「試練の山」として立ちはだかります。
ロードカナロア1強状態から、
ハクサンムーンとの2強状態へ。
一気に分からなくなったスプリント路線。
本番のスプリンターズSでは
斤量も同じなので、ますます面白くなりそうです。
競馬スピリッツ予想陣も全員的中。
秋競馬の開幕を告げる好レースだったと思います。
・サドンストーム
差しの利く馬場になれば面白い存在。
スタートさえ決まれば末脚は脅威。
・マイネルエテルネル
スプリントまでなら古馬相手でも十分信頼出来る。
次走、京阪杯なら買いたい。