※江戸川氏取材のため、今週は大迫氏が回顧します。
7月7日、七夕の当日に行われた今年の『七夕賞』。
これはイーグルカフェの勝った2002年以来の事ですが、
2002年の七夕賞は、大波乱が当たり前のこのレースにしては、
大人しすぎる決着だった印象が強い。
果たして今年はどうだったのか・・
スタートはちょっとバラッとした印象。
注文を付けながら先手を奪いにいく構えなのがケイアイドウソジン。
しかし、外からラッキーバニラもグイグイとハナを主張する。
人気のマイネルラクリマも馬なりで3番手をキープ。
内からタムロスカイ、外からユニバーサルバンクも好位を追走、
トレイルブレイザー、ナリタクリスタル、エクスペディションといった
重賞ホース達も、先行馬を見るような位置取りをしっかり確保。
1コーナーを回る辺りでは早くもだいぶ縦長の展開に・・
隊列は大きく崩れることなく、向正面を各馬が進んでいく。
ハイペースかとも思われたが、1000m通過は1分ちょうどぐらい。
これは先行馬がしっかりと息を入れている流れ・・
逆に後方に位置していた馬たちは、追走に脚を使わされてしまい、
アップアップの状態が見受けられる。ダコール辺りは辛そうだ・・・
残り600mを切った辺りでは各馬すでに仕掛け始めており、
4〜5頭が先頭で並ぶ様な形で、そのまま最終コーナーへ突入。
直線で早めに先頭にたったのは人気のマイネルラクリマ。
なだれ込みを許さない姿勢なのはトレイルブレイザー。
残り200mを切って2頭が抜け出す形に。
しかし、勢いが良いのはマイネルラクリマ。
喰らいついていたトレイルブレイザーを一気に引き離す。
体勢は完全に決して、2馬身半の差を付けて快勝。
2着のトレイルブレイザー以下が大混戦だった事からも、
マイネルラクリマの能力の高さが抜けていたのが浮き彫りになった。
これで重賞は2勝目。
完全に軌道に乗った印象で、まだまだ力も付けている。
サマー2000シリーズ制覇に向けて、
マイネルラクリマが大きな一歩を踏み出しました。
・ダコール
先行馬に有利な流れ。
追走に脚を使わされてしまい、不完全燃焼の競馬。
舞台が替わり能力全開なら、夏のローカル重賞なら勝ち負け必至。
・ファタモルガーナ
後方でジーッとしていて、終いだけの競馬。
それでも、直線で先行集団に襲いかかる末脚は際立っていた。
夏のローカル、自己条件のハンデ戦等で狙いたい。