土曜日、台風一過となった阪神競馬場は
馬場も良馬場まで回復しましたが、日曜は一転小雨交じりの天候になりました。
今年の宝塚記念は
オルフェーヴルの回避によって4強から3強へ様相が一変。
出走馬も稀に見る少頭数でのグランプリとなり、
馬券的にも3強への信頼度が高まらざるをえないレースとなり、
3強の一角を崩せる馬を如何に上手く探し出せるかが
キーポイントになったと思います。
じつはこれが一番難しいのですが・・・。
レースはシルポートが飛ばしまくる1000m58秒台のハイペース。
少頭数+ハイペース+3強が絶好位置で競馬という
3コーナーに入る前から一切波乱のニオイを感じない展開でした。
シルポートが逃げて、ダノンバラードが追いかけて、
その直後のポジションで3強が追走。
ローゼンケーニッヒあたりは最初から勝負を捨てていた感じでした。
8着以内しか狙ってないんじゃないかという雰囲気漂うレースぶり。
私が本命に推したタニノエポレット自体も
初めてのG1でこの流れは少々厳しかった様子。
シルポートの逃げを度外視しても、
タニノエポレットらしい堂々とした自分の競馬が出来ていたので、
個人的には文句はありません。
第2のトウカイトリックを目指してほしいと思います。
そして改めて上手さを感じたのが武豊騎手。
3強のそばを走りながら、
シルポートとの距離を測ったうえでの位置取り。
トーセンラー向きの馬場にならなかっただけで、
コースと馬場次第では、フェノーメノ・・・
いえ、ジェンティルドンナよりも前にいたかもしれません。
少々、表現は大袈裟でしたが
今後の可能性を感じさせる走りでした。
しかし、ハイペースの天皇賞(春)で不発だった
ゴールドシップのロングスパートも、
1000m短縮されれば爆発力は桁違いでした。
この距離のハイペースなら全く問題なく
ロングスパートを発動する事が出来る事を
改めて証明したのかもしれません。
そういう意味では
ゴールドシップに最も向いた展開になったと言えるでしょう。
ジェンティルドンナもよく喰らいついていましたが、
最後、ダノンバラードをかわせなかったのは、
海外帰りというよりも、斤量だったような気もします。
もちろんハイペースという要因もありますが、
少々分が悪かったようです。
やはり昨年のジャパンカップでオルフェーヴルに競り勝ったのは
斤量の恩恵が大きく作用したと考えるのが自然なようです。
フェノーメノに関しても、
終始外を回らせられながらの苦しいレース。
普段以上に位置取りに関して気を使っているようにも見えましたが、
2コーナーあたりで内に入れられなかったことが
最後まで響いてしまったようにも見えます。
このあたりにいたのは、
内田騎手・武豊騎手・柴田善騎手ら、ベテラン勢。
レースの大局が見えているなぁ、と改めて感心しました。
ただ、直線に入ってからは
3強はロスを避けて、大きく外に進路をとりませんでしたが、
トーセンラーやナカヤマナイト、ローゼンケーニッヒらは
外に進路をとっていました。
やはり阪神の馬場の内側は
そこまでいい状態でななかったのでしょう。
そんな中で、外に出さず圧勝したゴールドシップや
ジェンティルドンナやフェノーメノのレベルは
「さすが」としか言えません。
ダノンバラードは最後まで逃げ切り2着を死守。
展開が向いたとはいえ、3強に割って入ったのは立派です。
ダノンバラードを○に推していたスピッタくんはさすがですね。
私も見習います。
さて、宝塚記念で上半期のG1も終了。
一般の馬券ファンには見どころの少ない夏競馬ですが、
夏競馬は秋競馬に直結する部分も多く、
しかもオイシイ馬券がゴロゴロあると記者の皆さん仰います。
確かに予想陣には
夏競馬を得意としている人が多くいらっしゃいます。
その中でどのくらい江戸川乱舞の存在感を示せるか。。。
秋の飛躍に向けて新たなスタートを切れればと思います。
・トーセンラー
舞台が京都なら一変する可能性あり。
京都大賞典あたり狙えるはず。
・ヒットザターゲット
平坦小回りで再度見直し。