先週はこのレース考察でカレンブラックヒルに疑問を呈し、
週末の馬スピ特報では自信を持って無印にする事が出来ました。
今週も圧倒的な人気馬のゴールドシップを
どう攻略するかが馬券の焦点になりそうな予感がします。
昨年の天皇賞(春)では圧倒的な人気を誇った
オルフェーヴルが11着と惨敗。
勝ったのは最強世代と呼ばれた
「10年クラシック世代」の脇役的存在だった14番人気ビートブラック。
出走馬がオルフェーヴルの様子を伺いながら競馬をする中、
ラスト1000mで京都では未勝利だった
関東のホープ・石橋脩騎手がまさかのスパート。
そしてそのままゴールイン。単勝万馬券の大波乱でした。
「バテたら謝るつもりだった」と
石橋脩騎手がレース後に語っていたのが印象的でした。
3200mという長丁場はもちろん、
京都外回りという3コーナーに大きな坂を抱えるコースには
今年も魔物が棲んでいると穴党の皆さんはワクワクしているはずです。
事実、昨年のビートブラックも勝負に出たのは3コーナーの坂。
ゴールデンハインドを交わして一気に先頭に立ちました。
そう、京都外回りコースの波乱の主役はいつもこの坂なのです。
圧倒的人気になるゴールドシップは
おそらくラスト1000m(坂)付近ではまだ後方。
そうすると、昨年のビートブラックと石橋脩騎手のように、
人気薄の馬でも思い切った勝負のできるコンビが
波乱の主役となりそうです。
その第2のビートブラック候補といえば・・・
___SILVER___
トウカイトリックにばかり注目が集まりますが、
同じオーナーのトウカイパラダイスの方が、
勲章に近い位置にいると判断します。
サトノシュレンしか逃げ馬らしい逃げ馬は存在せず、
常に番手に付ける競馬ができるトウカイパラダイスは
ゴールドシップよりも、常に前にいられる存在でしょう。
派手さは特にありませんが、昨年のハイレベルだった金鯱賞で4着。
今年も重賞レースで、常に勝ち馬とは2馬身圏内程にいる馬です。
てっきりサマー2000シリーズを狙うのかと思っていましたが、
30年以上、馬主を続けていらっしゃる内村オーナーだけに
八大競走へのこだわりは感じます。
特に強い「10年クラシック世代」やオルフェーヴルが不在で、
強敵もゴールドシップしか存在しない中で、
どんな馬にも一発がある京都外回りコースなら、
堅実さが光るトウカイパラダイスにもチャンスが出てくるはずです。
特に今回はOPになったばかりの馬や
重賞で強い勝ち方をしたという馬が少ないので、
どんな相手でも堅実に走ってきた
トウカイパラダイスの信頼度は高いです。
それに距離が延びて、
一変したレッドデイヴィスの注目度も
思っていた以上に、高まりそうです。
3歳時にはオルフェーヴルを負かしたり、
シンザン記念・毎日杯を制すなど、活躍していましたが、
最近は成績が下降傾向にありました。
しかし5歳になっていいズブさが出てきたのでしょう。
長い距離も通用するようになりました。
特に前走競り落としたカフナは先週、メトロポリタンSで勝ち上がり、
今後は重賞戦線にも顔を出してきそうです。
しかし、個人的な信頼度を言えば、穴人気になりそうな
レッドデイヴィス、デスペラード、レッドカドーでの
大きな勝負は、今回見送りたいところです。
特にデスぺラードは前走、武豊騎手が着を拾いにきた印象が強く、
実力通りの走りとは言いづらい印象です。
ただ、天皇賞(春)のプレゼンターは
歌舞伎俳優の「市川」海老蔵さん。
デスぺラードのオーナーは「市川」義美オーナーなので、
もしかすると・・・という可能性もあります。
それに蛯名騎手の跨るフェノーメノも、強いですが、
最近の蛯名騎手の不調さが気になります。
ゴールドシップを意識し過ぎて、勝負所を見誤らないかが不安です。
特に岩田騎手を意識してか騎乗フォームを変えてから、
信頼しづらくなっていますし、直線で蛯名騎手がアノ追い方をすると、
どうも馬が伸びません。それに輸送も初めてのフェノーメノ。
簡単にゴールドシップの対抗馬にするわけにはいきません。
そういう意味では穴馬はジャガーメイルと見ています。
戸崎騎手が天皇賞(春)に騎乗するのは
2010年のエアシェイディ以来2度目。
その時の着順も9番人気17着ですから、
ほとんど競馬になっていません。
今回はその経験を活かし、
南関の先輩・内田博騎手のゴールドシップを見ながら、
ジャガーメイルの戸崎騎手は競馬をするはずです。
ゴールドシップも生粋のステイヤーですが、
ジャガーメイルもステイヤー気質なら負けていません。
ゴールドシップを迎え撃つ形で直線に入ってくれば
金星も十分にありえると思いますし、
3〜4コーナーにかけて、
馬体を合わせてくる形なら直線の追い比べもありえます。
ビッグレースで南関東の元トップジョッキーの叩き合いは見もの。
凄く見てみたいですし、
そこに割って入ってくる柴山騎手のトウカイパラダイスに、
岩田騎手のアドマイヤラクティという展開を期待します。
もしかすると、外国人騎手と地方競馬出身騎手だけ買えば
OKなレースかもしれません。