昨年、マイル路線の話題を席巻したカレンブラックヒル。
「ドバイか?高松宮記念か?」と、
多くのファンが注目した2013年の
最初のレースはまさかのフェブラリーS。
どうせなら一度、ダートを使ってからレースに挑めば、
違った結果があったのかもしれませんが、
「カレンブラックヒルのフェブラリーS、見ていて下さい。
とんでもないことが起こりますよ」
と、レース前は自信気に公言していた相棒の秋山騎手。
多くのファンが期待を寄せたレースは、
府中の直線の坂を登り始める前に終ってしまい、
まさに秋山騎手の言う通り、
「とんでもないこと」が起こったわけです・・・。
しかし、芝に戻れば元来のスピードは生きてくると考えています。
カレンブラックヒルには京都の開幕週の馬場は歓迎でしょうし、
シルポートの後ろを走るだけの簡単なお仕事なので、人気も集める筈。
しかし、
あのフェブラリーSの無残な負けは、
一流馬にしか抜かされる事を知らなかった馬に
どんな「心の傷」を与えたか・・・と、考えると
カレンブラックヒルに全幅の信頼を寄せるのはやや恐い気もします。
もちろん、能力があるのはわかっていますが、
だからこそマークもきつくなるはずです。
伏兵とまでは言いませんが、
もしかすると、漁夫の利を得る馬が出現してくる可能性があります。
そんな展開になった場合、私が注目しているのは・・・
___SILVER___重賞連勝の期待がかかるクラレントです。
先行策をとれる力はありますし、
カレンブラックヒルよりも2キロ軽い斤量で
走れるのならチャンスはあるはずです。
それにシルポートが前に行って、
その後ろにカレンブラックヒルがいて、
楽逃げをさせてしまう展開になれば、なんの駆け引きもなさすぎて、
何か筋書きでもあるんじゃないかと色々と疑いたくもなります。
ペースが速くなれば、開幕週とは言え、
差しが決まる可能性も十分に考えられます。
京都の外回りコースは、どうもインが空く傾向にあり、
展開次第では後ろに控えていた無欲の馬が・・・
と言う事も十分に考えられそうです。
そういった意味ではダノンシャークにも注目しています。
年始の京都金杯で念願の重賞初V。
今回も同じ舞台ですし、能力開花して一気に
マイル界の王者になっても、不思議ではありません。
それに昨年末の阪神カップ以来になる
ファイナルフォームも勝負気配です。
前走の阪神Cはなかなか直線で抜け出せず、
見どころはあったものの3着と言う結果になってしまいました。
堀厩舎がM・デムーロ騎手を乗せてくるあたり、
勝負気配を感じます。巻き返せる条件はそろっています。
また、逃げ馬好きな方、穴党の方は期待されている方も多いシルポート。
実際3連覇がかかりますし、京都の開幕週は歓迎かもしれませんが、
先程も述べたようにカレンブラックヒルがすぐ後ろにいるでしょうし、
後ろから行く馬はカレンブラックヒルの傍にいなければ
差し切れない可能性が高いので、ペースも早くなりそうです。
シルポートは自分のペースで逃げて走れなければ、もろい馬です。
カレンブラックヒルの存在は決して都合のいい存在とは言えません。
どこまでシルポートが引っ張れて、どこまで逃げ粘れるかが、
いずれも展開のカギを握るのはシルポートです。
馬券を考察する上では最も気にかけて置いておきたい馬です。
逃げるシルポート、追いかけるカレンブラックヒル。
後ろから襲いかかる馬・・・。
展開をしっかり読む必要はありそうです。
また今回はフルゲート18頭に対して
50頭近くが出走登録しています。
全ての馬が最初から
マイラーズカップを使うつもりではないでしょうが、
もし出てこれれば面白そうな馬も何頭かいます。
除外対象馬がどこに出て、どんなレースをしたかに注目するのも、
安田記念、さらにはサマーマイルシリーズに向けての、
いい参考レースになりそうです。
除外対象の馬の動向にも注目しておきたいところです。