現在、東京は雨。
現在の天気予報では関西地方も雨の予報が出ています。
この雨のせいで「桜咲ク」桜花賞になるか
「桜散ル」桜花賞になるか、しっかり判断したいところです。
しかし昨年秋頃、私は
「牡馬・牝馬共に低レベルな世代」と、個人的に思っていました。
強そうなのは牡馬はエピファネイア、牝馬はオツウか・・・
両方とも福永騎手か・・・クラシックは・・・
なんて考えてましたが、
エピファネイアはご存じのように弥生賞4着で皐月賞に暗雲。
オツウは桜花賞どころか、オークス出走も現状では当落ギリギリ。
私の相馬眼の無さを占うばかりですが、悪い事は続くもので、
クラシック候補だと思っていたクイーンCの
ウキヨノカゼも脚部不安で回避。
個人的な想定でも戦国クラシックの様相を呈していましたが、
ハイレベルなチューリップ賞を見て、一変。
3番人気のクロフネサプライズが粘ったレースでしたが、
私には−10キロで猛追してきたレッドオーヴァルの方が良く見えました。
スローペースの中、大外を回って3着とは0.1秒差の混戦の7着。
逃げ切ったクロフネサプライズよりも不利な条件が多かっただけに
本番は・・・と期待しています。
騎手もC・デムーロからM・デムーロへの超絶的な鞍上強化。
体調さえ戻っていれば十分に本命候補でしょう。
安田隆行厩舎のフェブラリーS・高松宮記念・桜花賞の3連続G1制覇。
そしてディープインパクト産駒による
3年連続G1勝利と大記録がかかります。
しかしレッドオーヴァルよりも人気になりそうなのは
阪神JFで3着、チューリップ賞で逃げ勝ったクロフネサプライズ。
おそらく1番人気になる可能性が高いですが、
この馬に関しては多少、割り引いて見る事が重要かもしれません。
チューリップ賞はスローペースの中、「ユタカマジック」の作用で逃げ切れ、
3馬身以上の差で勝てたと見るべきでしょう。
桜花賞はチューリップ賞と同じ条件で行われますが、
トライアルとG1では流れるペースが違います。
クロフネサプライズ自身、阪神JFというG1では2着に粘っていますが、
今回の出走メンバーは阪神JFよりもレベルは高いですし、
チューリップ賞を勝ってしまった事で、マークもきつくなるはず。
展開的には厳しいかもしれません。
また「無敗」ということで、人気を集めそうなのは
トーセンソレイユと、クラウンロゼでしょう。
トーセンソレイユは言わずと知れたディープインパクトの妹。
父はサンデーサイレンスからネオユニヴァースに変わっていますが、
ネオユニヴァースは初年度産駒でダービーを、
2年目でドバイWCの勝ち馬を出している大舞台に強い血です。
そんな産駒達の活躍の背景もあって
ディープインパクトの母ウインドインハーヘアの
交配相手に選ばれたのでしょう。
トーセンソレイユ自身も2戦2勝。
兄は無敗で三冠を制しましたが、妹はどうでしょうか。
エルフィンSで負かした馬達は、チューリップ賞で軒並み上位に来ています。
また無敗といえば忘れてはいけないのが、クラウンロゼです。
10番人気で新馬勝ち。続くフェアリーSでも10番人気でまさかの勝利。
アネモネSは実績を疑われながらも2番人気で勝利。
無敗で桜花賞まで駒を進めました。
「ロサード×ヒシアケボノ」というマニア心くすぐる1頭です。
元騎手の調教助手・谷中公一さんが、自身のブログで、
なぜかクラウンロゼからの視点で
ブログを書いている気持ち悪さはありますが、その期待感は伝わってきます。
栗東留学の効果も期待したいところです。
この2頭の中で、私、江戸川が注目しているのが・・・
___SILVER___仕上がりの早さに定評のある「バラ一族」の血を持つクラウンロゼです。
フランスから社台ファームに導入されたローザネイを始祖として、
90年代から活躍し、当初からロゼカラーやロサードを輩出し、
近年でもローズキングダムが活躍しており、
「バラ」に関連する名前が付けられる事でも有名な一族です。
クラウンロゼ自体は非社台の牧場出身ですし、
ロサード自身も現在はビッグレッドFに繋養されていますので、
厳密には「バラ一族」とは言わないのかもしれませんが、
ロサードやローズキングダムも、
デビューしてから早い時期で活躍していました。
母父ヒシアケボノという点から考えても、桜花賞はベストの舞台でしょう。
展開に左右されない賢さと、鋭い差し脚。
デビューから一貫して三浦騎手が乗っている点も
折り合いの不安を心配しなくて済みます。
絶対的な本命では無いですが、
是非とも抑えたい1頭です。
混戦のレースですので、穴馬にも注目したいところ。
エバーブロッサムあたりも穴の1頭として考えています。
なんせ、エバーブロッサムの母は「サクラサク」ですからね。
この雨で満開間近の阪神競馬場の桜が散らない事を祈りつつ、
桜花賞を見守りたいと考えています。