2024-08-27 夏の終わり。若者に期待するレース－新潟記念－

長かった夏競馬もいよいよ今週が最後。

まだまだ暑いが
来週から中山開催がスタートし、
競馬カレンダー上では秋競馬が幕を開けることになる。

ローカル開催が主体の
夏競馬が名残惜しい時期でもあるが、
今週のレースを当てて、
夏の締めくくりに相応しい週末にしたいところだ。

さて今週の新潟記念は
フルゲート18頭ながら、
特別登録が13頭とやや寂しい顔ぶれ。

それでも
2000mの重賞レースということで、
出走馬の「質」は決して悪くないように思う。

G3らしいG3と言えそうだ。

注目はなんと言っても、
桜花賞・オークスで3着だった
ライトバック。

3歳オープン勝ちの実績しか無いので
下手したら「秋華賞に出れない…」
という危機感があるのはわかるけれど
トライアルではなく新潟記念を使うのは意外だった。

メンバーの揃いそうなローズSを避け
紫苑Sを使うならわかるが新潟記念とは…。

それだけ「古馬が手薄」と見ているのだろうか。

もちろんオープン勝ちなら
秋華賞も
出れない訳では無いだろうから、
古馬とぶつけて成長を促す…
楽観的な面を陣営は見せているのかもしれない。

それなら使う側としては
「ここでもやれる」と踏んでいるという話になる。

人気にはなるだろうが、注意は必要だろうと思う。

また忘れてはいけないのが、
七夕賞からの重賞連勝を狙う
レッドラディエンスだろう。

最近は数も少なくなってきたが、
新潟はディープインパクト産駒が
最も得意としていた舞台の一つ。

戦績を見ても
わかるように七夕賞よりは
新潟記念の方が本来は勝ちやすい舞台。

こちらも見逃すことが出来ない。

また今年の新潟記念は
3強の様相を呈すことになるだろうけど、
最後の一角として重賞連続2着の
キングスパレスをピックアップする。

いずれも僅差の競馬で
タイトル奪取も目前のところまで来ている。

「右回りよりも左回りの方が良い」
という指摘もあるので、
新潟に替わるのは歓迎のはず。

妙味を考えれば、
キングズパレスを推したい人も多いのでは？

ちなみにこの新潟記念は
ローカル重賞でなおかつハンデ戦。

上位人気で決まる可能性も
決して低くはないが、
個人的に楽しみにしている馬が
いるのでそちらにも触れておきたい。

頭数も少ないのでそれなりに
人気を集めるかもしれないが、
アリスヴェリテは押さえておいたほうが良いと思う。

アリスヴェリテと言えば、
前走のマーメイドSで、
永島まなみ騎手に初の重賞タイトルをプレゼントした馬。

軽ハンデを利して
後続を引き離して逃げた事が奏効し、
2馬身の差をつけ勝利している。

今回はジョッキーが
主戦の柴田裕一郎騎手に替わるが、
前走同様単騎逃げが見込めるメンバー構成でもある。

若いジョッキーの
積極的な競馬を期待し、
この夏を締めくくりたいと思う。