2023-03-21 すごい時計を出したとしても…なレース－高松宮記念－

メイケイエールが物凄い時計を出したらしい。

調教で走る馬ではあるが、
今回もしっかり走った印象。

一週前追い切りに乗った
池添騎手のコメントは、
「久しぶりにまたがって、ダクから
  体が充実していると感じました」
「パワーがつきすぎて、
  さらにスケールアップしています」
と評価する一方で、
「やっぱり難しい馬ですね。」と、
気性面の課題は解消されていない印象だ。

ただ、追い切りの映像を見たが、
そんなに暴走している感じもないし、
ムキムキになって
スプリンターとしての頼もしさすら感じるレベル。

(ダートでもいけるんじゃないか？)

早いもので
メイケイエールも5歳になるが、
衰えは当然ながら全く感じないし、
パワーアップしているのは間違いないだろう。

あとは本番での走りのみ。

オーナーの名古屋競馬さんも
地元での戴冠シーンを見たいはずだ。

とはいえ、メイケイエールにとって、
本番(G1)での物足りなさっぷりは半端ない。

能力があるのは間違いないし、
ハイレベルな香港スプリントで
掲示板を確保できるんだから、
「国内最強」の評価も全く驚かない。

それでも勝てない・・・

G1タイトル獲得という
ハードルの高さを物語っているように思う。

実際、今年の高松宮記念も一筋縄では決まらない印象。

昨秋王者の
ジャンダルムはいないものの、
スプリンターズS 2着の
ウインマーベルはいるし、
昨年高松宮記念勝ち馬の
ナランフレグもいる。

ピクシーナイトも戻ってきたし、
4歳からはナムラクレアだけでなく、
アグリにトウシンマカオといった新興勢力も出てきた。

メイケイエールが
どうなるかだけを考えられれば、
かなり楽な予想になるが、
これだけ選択肢が広いと
正直、語り口ひとつで
どこからでも本命を打てる状況だ。

混戦。マジ混戦。

とはいえ
何かしらの方向性を示さないわけにもいかない。

個人的に気になっていることから
話し始めるとするか…。

今回の出走メンバーを見ていると、
「確固たる逃げ馬」
がいないことに気づく。