関東圏在住で競馬を好きになればなるほど、
柴田善臣、この男の罪づくりな行いに一喜一憂する方も多いのではないでしょうか。
釣り、鷹の調教、twitterなど趣味も幅広く、
常に好位置からムダの無い競馬をし、しっかりと順位を確保し、
(あっさり勝ち切らないのが、またいい)
単勝を買えば2着に、複勝を買えば4着になる。
そういうところも愛らしい。
85年にデビューし通算勝利数も2000勝を越えている名ジョッキー。
先週のフェブラリーSでも人気になったイジゲンに昨年秋に騎乗。
出遅れず、しかも逃げ切って勝ちきるという外国人騎手顔負けの手腕も持つ。
しかし、クラシックは未勝利(全てのレースで2着は経験済み)で、
過去に重賞を85勝しているが、
安定して1番人気で勝ちきっていたのは90年代の半ばあたり。
柴田善臣騎手が30代前半頃で、最も脂も乗っていた頃。
00年代からは重賞で1番人気になるような馬の騎乗機会も減り、
もしナカヤマナイトが1番人気で今週の中山記念を勝つようなら、
3年ぶり(09年ダービー卿CT:タケミカヅチ)の記録。
そのタケミカヅチ以降、
重賞でG1も含んで10勝しているが、平均単勝人気は4.8番人気と
△とか☆印になりそうな馬で勝っています。
過去の重賞データを見ても4〜5番人気で勝つ事が多く、
気楽に馬に乗った方が実力を発揮しやすい騎手なのかもしれません。
そう。長くなったが、今回の中山記念は1番人気になるであろう
ナカヤマナイト(柴田善臣)を
信じ切れるかどうかのレースになるでしょう。
ナカヤマナイトの中山適性、
多少湿っぽい感じになりそうな馬場、相手関係、斤量。
何を取っても、ナカヤマナイトに有利な舞台です。
しかし、問題なのはライバルになりそうな馬も、中山功者なこと。
その筆頭が日本屈指の名牝・スカーレットブーケの血をひく、ダイワファルコンです。
中山は14戦5勝、2着3回、3着1回と堅実に走れますし、前走の有馬記念10着も、
メンバー構成と適性よりも長い距離だったことを考えると、まずまずの内容。
中山芝1800mでは3勝しているだけに、得意条件の今回は落とせないはず。
手関係も楽になる今回は、抑えておかなければならない1頭でしょう。
また、前走のAJCCで後味の良くないレースをしてしまった
ダノンバラードも人気候補です。
前走は大きく内側に斜行し、後続の馬の進路を妨害してしまった同馬。
能力的にも血統的にも、この舞台で上位になることは必至で、
まともに走れれば、圧勝までありえる存在。
無視するには相当な勇気が必要で、リスクの方が大きいかもしれません。
また昨年は2着に逃げ粘ったシルポートは今回も要注意です。
今回も同型馬がいないだけに、昨年のような逃げ粘りは十分可能です。
馬場が渋るのもシルポートにとっては都合がよく、8歳馬だからと侮れません。
フェブラリーSでも8歳馬エスポワールシチーが連対していますし、
血統的にもホワイトマズルは荒れた馬場にも強いので、
週末へ向けての天候次第では、シルポートの存在感は大きくなりそうです。
また、中山記念は例年
思いもよらぬ1頭が飛んでくる事があるレースです。
2010年にはトーセンクラウン(13番人気)とテイエムアンコール(12番人気)で
万馬券も出ているレースです。
今年も穴候補として期待したいのが、
___SILVER___シルポートと同じ8歳馬・スマイルジャックです。
前走・東京新聞杯は59キロと重い斤量を背負わされて0.7秒差の7着。
勝ったクラレントが56キロですから、斤量が同じならば、
馬体を合わせてゴールしていた事も十分に想定できる内容です。
今回は3キロも少ない斤量で尚且つ、同条件のスプリングSで制した舞台なら、
8歳馬・スマイルジャックにも出番があって良さそうです。
現在、来日中の外国人騎手は日本競馬に慣れてきた頃とは言え、
中山の紛れの多いコースはどうでしょうか?
開幕週、馬の適性などを考慮すると、
今回のレースは日本人騎手に分がありそうな感じです。
また4連勝と勢いに乗るアンコイルドですが、
中山は初、血統的にも中山適性があるとは思えません。
前走で強い相手には勝っていますし、そこそこ人気になるとは思いますが、
思いきって今回は見逃しても大丈夫な気がします。
それよりも恐いのはタッチミーノットでしょうし。
今回のレースも、下手に印を乱れ打たなければ、
案外少点数で的中できる週かもしれません。
また、毎週の競馬にスリルを求めている方には…
「ナカヤマナイト・柴田善臣からの馬単総流し」
こんな馬券もスリルがあって楽しいかもしれませんよ。