2019-02-12 平成最後の歴史的瞬間に立ち会うレース－フェブラリーS－

「No」

あんなにもクリアで強い意志を感じた通訳不要の「ノー」は
江戸川さんのそれなりの人生の中でも初めて聞いた。

根岸Sの勝利ジョッキーインタビューで
コパノキッキングに乗っていたマーフィーさんはこう答えていた。
「No」と。


「もう200m距離が長くなったらどうでしょうか?」
という質問に対して、明快に「No」と返答。

通訳さんは気を使って、
「(苦笑いしながら)駄目な気がしますね」という、
ややマイルドな訳をしていたが、
欧米の文化でそんな曖昧な意思表示は通用しない。

あれは明確に「マイルはもたんで～無茶言いなや～」という感じだった。
(なぜか関西弁だが…)


このマーフィーさんの言葉に従って、
コパノキッキングを無視するという人もいるだろう。

そりゃ馬券的に言えば、
ルヴァンスレーヴ不在とはいえ、
実績のあるゴールドドリームやオメガパフュームから買うのがセオリー。

それに今年はインティという武さんの乗る怪物候補がいるし、
個人的な話で恐縮だが江戸川さんのPOGの出世頭サンライズソアもいる。

そりゃそんなハイレベルな構成にも関わらず、
藤田菜七子というデビューして3年ほどの
G1初騎乗のジョッキーが有力馬に乗る訳で・・・。

「コパノキッキングに藤田菜七子を乗せるのが気に食わない」という人も
きっと少なからずいるだろう。

別にそのことに関してどうこう言うつもりは無い。

それはごく自然な反応だと思うし、
コパノキッキングに「◎」を打とうとしている身からすると、
馬券的に美味しくなるから、むしろ買わないで欲しいくらいだ。
積極的にコパノキッキングを嫌って欲しい。