某大手サイトの予想オッズを見てびっくり。
ファンディーナの単勝が3倍もつくらしい。
これまでの走りから1番人気になるのは想定できるけど、
さすがに先週のソウルスターリングの結果を考えると、
過剰に期待するわけにはいかない。
とはいえ、
ディープインパクト産駒のファンディーナの単勝に
4倍近い3倍もつくのは少々驚いた。
もしソウルスターリングが桜花賞を圧勝していれば、
ファンディーナも1倍台になっていたかもしれない。
「今年の牡馬はレベルが低い!牝馬は高い!」
とか思い込みながら、馬券を買っていただろう。
江戸川さんも含めて(笑)
しかしそこへきて、
ソウルスターリングが渋った馬場に苦しむ姿を見て、
目を覚ました競馬ファンも多いだろう。
皐月賞を牝馬が勝つことは簡単なのかどうか・・・と。
っていうかそもそもファンディーナは強いのかと。
たしかに3戦3勝と馬柱はキレイだが、
デビュー戦で負かした相手で勝ち上がったのは1頭だけ。
2戦目のつばき賞でも前を行く馬を捉えた時に記録した
ラスト3Fの12.2-10.7-11.0というラップは非常に優秀だけど、
レース全体のラップを見ると
13.1-12.1-12.9-13.1-12.9-12.6-12.2-10.7-11.0
前半というかラスト3Fまでユルすぎる。
最後の直線だけのキレ味で
ファンディーナを判断するのは少々危険かもしれない。
なんならファンディーナが
初のタイトルを手にしたフラワーカップと
同距離の皐月賞TR・スプリングSを比べてみると、
<フラワーカップ>1:48.7
12.6-11.9-12.0-12.3-12.3-12.3-12.4-11.2-11.7
<スプリングS>1:48.4
12.6-11.7-12.1-12.2-11.7-11.8-12.1-11.8-12.4
タイム差は0.3秒しか変わらないが、
ファンディーナが仕掛けたラスト3F過ぎから
レースが動き出したフラワーカップに対して、
スプリングSはラスト5F、
つまり半分過ぎたあたりでレースは動き出し、
3コーナーからまくり合いがスタート。
コースの内側をうまく走ったファンディーナとは対照的に、
スプリングSを勝ったウインブライトは大外を回っていた。
つまりロスが多かったわけだ。
うーん、だんだんファンディーナが疑わしく思えてきた。
たしかに競馬ブックやギャロップを見ても、
思ったほど「◎」は付いていないし、
先週の桜花賞の結果を受けて幾分、
ファンディーナに慎重になっている部分もあるだろう。
ちなみに桜花賞は阪神JFの上位3頭がそのまま入れ替わっただけで、
掲示板はフィリーズレビュー馬と重賞2着の経験がある実績馬が占めた。
ソウルスターリングを過剰評価した感はあるが、
桜花賞上位組はそれなりに力があると見ていい。
そうなると・・・
こういった上位馬と対戦を避けてきた(?)ファンディーナを
皐月賞で評価するのはお門違いな気がする。
2014年にフラワーカップを制したバウンスシャッセが
皐月賞に出走してきた事はあるけど、結果は11着。
やはりこの時期の牡馬に牝馬が勝つのは
あまり簡単な事ではないようだ。
他の馬の事を考えたほうが得策だろう。
もちろん今年は牡馬があまりにもだらし無いので、
2歳王者のサトノアレスはもちろんレイデオロですら、
一冬走ってきた馬達ににあっさり負けてしまう可能性だってある。
(ファンディーナが馬券になる可能性もある)
もちろんデータ的には共同通信杯勝ち馬である
スワーヴリチャードを無視することは難しいだろうが、
その共同通信杯出走組とて「その後」の走りが酷い馬が多い。
当時7着だったチャロネグロが山吹賞を勝っただけで、
他の馬は全馬全敗中。
スワーヴリチャードはデータ的には信用できるが、
世代レベル的には「勝つ」という確信にまでは至っていないのが実情だ。
そこで江戸川さんの中で浮上してきたのが「シンザン記念組」。
江戸川さんが伏兵・キョウヘイを◎にして、
新年早々話題をさらったレースだけど、
シンザン記念組の「その後」は非常に優秀だ。
1着キョウヘイ:アーリントンC7着
2着タイセイスターリー:ニュージーランドT7着
3着ペルシアンナイト:アーリントンC1着
4着トラスト:毎日杯5着
5着マイスタイル:弥生賞2着
6着アルアイン:毎日杯1着
14着コウソクストレート:ファルコンS1着
大雨の影響で適性の差が出たレースだっただけに、
シンザン記念で好走した
キョウヘイ・タイセイスターリーは「その後」が悲惨だが、
ペルシアンナイトを始め、
14着だったコウソクストレートまでが重賞タイトルをゲット。
マイスタイルに関しては弥生賞でカデナに0.1秒差まで迫った。
「大雨+伏兵馬の台頭」であまり評価されていないシンザン記念組だが、
その後は明らかに優秀な成績を収めている馬が多く、
今回は人気も無いので馬券的な妙味も十分ある。
そもそも今回人気を集めそうなカデナだって、
血統的配合的には一流かも知れないが、
桜花賞で惨敗した2番人気のアドマイヤミヤビに負けた馬。
こんな馬を信用するくらいなら、
あのタフだったシンザン記念を走り抜いた馬たちを評価したい。
中でも注目なのがデムーロさんが跨るペルシアンナイト。
1800までの経験しかないが、
小倉・東京・中京・京都・阪神と
タフな競馬場を使われてきたキャリアが看過できない。
正直、同厩のアルアインとのワンツーの可能性すら感じている。
ファンディーナに疑問符を持ったら、
とんでもない穴馬券にありつけそうな気がしてきた皐月賞だ(笑)
今週のメインレースを江戸川乱舞が大分析!
レース考察
2017-04-11 忘れられたシンザン記念を思い出すレース-皐月賞-
このコラムを書いた予想家
江戸川乱舞
走らない馬から決めていく独自の的中方法“逆走競馬予想”であたり馬を引き当てる、競馬スピリッツ専属の予想家「江戸川乱舞」。
過去の傾向なども加味した総合的な見解と、いち競馬ファンとしての純粋な視点も忘れないロマン派予想家。
得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など
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