中山競馬場が新潟競馬場かと思うくらいの降雪に見舞われた成人の日。
降雪の問題もありますが、出馬投票もやり直され、
メンバーが一新される京成杯は再度見直しが必要ですね。
そのレース考察をしようとしていたら、
来週日曜日の指定メインは「東海S」とスケジュール帳に記載が。
「東海Sってこの時期だっけ???」
そう今年から東海Sが1月へ移行し、
かわりにこの時期に開催していた平安Sが東海Sの行われていた5月に移行。
新年のダート重賞と言えば平安Sという印象があっただけに、
今一つしっくりこない競馬ファンの方も多いのではないでしょうか。
コアな競馬ファンにとっては施行レースで季節を感じる人も多いので、
JRAはあまり重賞競走の施行時期を動かさない方がいいような気がしますね。
そんなわけで、今一つなじみの無い中京ダート1800mの東海S。
JRAは将来的にこの距離でJCダートの開催をにらんでいる可能性があることが
これではっきりしたように思います。
「仮想フェブラリーS」でもあり、将来的には「仮想JCダート」になるような
重要なレースになってくる可能性が高いですね。
有力馬が川崎記念と両にらみしていることも気にかけながら、
レースを分析したいと思います。
先週の日経新春杯でもカポーティスターを紹介しているので、
今週のコラムも注目度が高いモノになっていると(勝手に)推察しています。
まず注目は近年でもハイレベルな世代の代表格「ホッコータルマエ」でしょう。
なかなか勝ちきれないあたりが、往年のステイゴールドと重なります、
堅実な走りは今回も期待できそうです。
陣営としては「勝ちきりたい」というのが、本音でしょうが、
斤量55キロなら十分可能でしょう。
新潟のレパードSを勝っていますから、左回りは問題ないですが、
直線の坂があるぶん、「勝てるところで、勝てない」前回のレースぶりは、
少々注文がつくようにも感じます。
また前走、ホッコータルマエを破ったグランドシチーも評価が上昇中。
前走状態のよくない中、ホッコータルマエを負かした勝ち方は強かったですし、
人馬共に初のG1制覇を目指すなら、東海Sのタイトルは落とせません。
馬券的には個人的に上記2頭で決まり。
と思っていますが、前走のホッコータルマエの負け方が気になります。
併せれば根性を発揮しますが、離れたところに相手がいると、
その根性を発揮しきれないのかもしれません。
もしそれを研究熱心な騎手が見抜いているとすれば、
ホッコータルマエ−グランドシチー軸で考えている私は
非常に危ない馬券を買うことになります。
可能性を広げて考えてみると、
研究熱心な騎手が跨ると、波乱の芽がありそうな気もします。
昨年も15万9380円の波乱が起きているレースです。
その時の勝ち馬・ソリタリーキングも出ていますし、
乗り役の浜中騎手も昨年、同レースを制し、
リーディングも獲得している程の腕前です。
今年も当然見限れないはずです。
今年の東海Sは過去のデータが通用しませんから、
研究熱心な陣営に馬券を託したいものです。
東海Sで波乱を起こすであろう、
研究熱心な陣営を抱える出走馬は・・・
一定の条件は必要ですが、
ヤマニンキングリー(武豊騎手)と見ていいと思います。
ヤマニンキングリー自体は、シリウスS以来、約4カ月ぶりですが、
外目の枠に入るか、好スタートで先行集団にいるかで、レースが変わってきます。
なぜかというと、ヤマニンキングリーは砂を被るのが苦手で、
レース中、砂を被ったレースは全て大敗しています。
逆に初のダート重賞制覇となった11年のシリウスSは、
道中2番手につけ、砂を被らず走れた成果。
順当に走れれば、G2程度で、人気を落とす馬ではありません。
その時の騎手も今回騎乗する武豊騎手で、弟の幸四郎騎手も兄に倣い、
砂を被らない位置で競馬をした昨年のシリウスSでは
最後ナイスミーチューに差されましたが、3着以下を大きく引き離しての2着。
砂さえかぶらなければ、力自体は抜けているはずです。
つまり砂を被らないレース展開になれば、
人気が落ちている今回は面白い存在です。
それにアイファーソングも単騎逃げが見込める今回は要注意です。
中京で行われたダート重賞はプロキオンS(トシキャンディ・12番人気)で、
各ジョッキーともに、中京の経験値は高くないですから、
案外、自分のペースでレースを運べれば、
逃げ切りは可能なケースもありえると、考えます。
乗り役の川須騎手も中京では、
昨年末の愛知杯(G3)で7番人気のエーシンメンフィスで逃げ勝っています。
要注意すべきな存在です。
ハートビートソングやミラクルレジェンドなど、
人気になりそうな馬は揃っていますが、
中京ダート1800mは、研究熱心な騎手に狙いを定めてみては如何でしょうか?