2016-11-29 中京で佐々木希にアウォーディーなレース－チャンピオンズカップ－

年末の東京大賞典からスタートして、
川崎記念・フェブラリーS・かしわ記念・帝王賞・南部杯・JBCと
1年かけて争われた各レースの勝者が中京に集まるこのレース、
(だからチャンピオン「ズ」カップなのか・・・)

毎年毎年「豪華メンバーの集まる…」ってマスコミに煽られるけど、
今年ばかりはアウォーディーにだけ注目が集まっている。


それもそうか。

デビュー以来ずっと芝を使って来たけど、
昨年秋のオークランドRCT(1600万下)で
ダートを使ってみたら、あっさり勝利。

「ダートもイケるなぁ」
なんて言ってたら、
直後のシリウスS(G3)で後続に3馬身とぶっちぎり。

「あれ？もしかして強いんじゃね？」
って騒がれて、
この春の名古屋大賞典(1900m)を走らせてみたら、
1800m並のタイムで優勝。

地元の名古屋の関係者がドン引きするくらいの走りだった。


抜け出すとソラを使う悪癖は抜けないらしく、
それを意識した上でレースを使った
アンタレスSと日本テレビ盃は僅差の競馬だったけど、
余裕のある勝ち方で突破。

初のG1タイトルとなった前走のJBCでも、
コパノリッキーを潰した上に
ホッコータルマエをも駆逐する完勝っぷり。

もはやチャンピオンズカップは「タダ貰い」感すらしてくる。


それでも陣営や武さんは、
「走り方はダート馬っぽくない、こなしている感じ」
と謙虚だ。

この言葉が本当なら、まさに怪物レベルの強さで、
単勝にいくらぶち込めばいいのか
財布と相談したくなるレベルだ。

これはなんとしても佐々木希と武さんのツーショットを見に、
中京競馬場に行かねばならないか・・・と思ったけど、

一つアウォーディーに死角があるとすれば、
「ソラを使う」という悪癖。

そこに、周りの馬がどう付け込んでくるか、
という点が気になる。


これまでの走りを見る限り、
ソラを使っても露骨に負けそうな感じはしないけど、
抜け出すタイミングを一つ間違えれば、
大惨事になりかねない。

13年のジャパンカップダートで
ホッコータルマエが先頭に立った途端、
鞍上・幸騎手が突如踊り始めた(？)事があった。

突然のダンス騎乗に誰もが頭上に「？」を付けたが、
どうやら早めに先頭に立ってしまった事で
ソラを使ってしまったとのこと。

何とか動かそうと頑張った結果のダンスだった事が、
レース後に判明した。

まさか天下の武さんが踊りだすことは考えづらいけど、
アウォーディーがソラを使う悪癖があることは
心の何処かに置いておいたほうがいいだろう。


それを踏まえて・・・
大抵の馬とアウォーディーは勝負付けが済んでいるけど
少し怖い存在なのが、みやこSを勝ったアポロケンタッキー。

ブラジルカップは揉まれる形になってしまったが故の敗戦で、
前走のみやこSは松若騎手が
その点をわかった上で勝利に導いたレース。

もしも外枠に入ったり、
前が早くなって差しが決まるような展開になれば、
台頭してきても全く不思議ではない感じがする。
(そもそもシリウスSの上位3頭は強いし)


とにかく基本方針としては

「アウォーディーを狙いつつも、ソラがあることを気に留めておく」

ということ。

武さんの腕を心の底から信頼して大儲けするレースだ。