2016-09-27 ​プロの判断を参考にするレース-スプリンターズS-

ビッグアーサーについては
前哨戦であるセントウルSのレース内容よりも、
そのレースに対する評価が分かれたことの方が印象的だった。


最内枠の利を活かして、
ガンガン飛ばしていってそのままゴールイン。

その走りは誰もが

「飛んだな」
「いっくん、やらかしたなww」

と思ったであろうが、
あれよあれよとそのままゴールイン。

33.1で前半入って、2着馬に1馬身差。

江戸川さん個人的には
「強い競馬したな」くらいにしか思っていなかったけど、
レース後に目にした評価は面白いくらいに二分していた。


これまで多くの関係者が苦心し、
控える競馬を教えていたビッグアーサーに対して、

「変な逃げグセがつかないか心配」

と乗り役の福永騎手に批判的なコメントしていたのが、
同じ花の12期生だった細江さん。

テレビでもおなじみの解説者でありながら、
最近はアサ芸で謎の下ネタコラムを披露しているけれど、
（毎週楽しみにしているのはここだけの話 笑）
確かに言っていることは至極真っ当。

G1を勝つためにスピード任せではない、
ジョッキーと折り合って走る事を陣営は教えてきたのに、

前に行こうとしても御されなかった体験が
ビッグアーサーの中に残っていて、
スプリンターズSでも同じような競馬をして、
大惨敗という事になったら目も当てられない。

そうなったとしたら…
たしかに細江さんの言う通り、これまでの努力が水の泡だ。


一方、9月12日の虎石さんのコラムでも書かれているけど、
このセントウルSの走りを見て、
ビッグアーサーを絶賛している人が存在するのもまた事実。

※該当記事→ 賛否両論「トラセン日誌」

たしかに先週のグリーンチャンネルの中でも
「スプリンターズSは相手探し」とコメントしている
トラックマンさんがいた。

虎石さんのコラムでも書かれているとおり、
どちらの評価が正しかったのかは、
レースを終えてみなければわからない。


少なくともセントウルSのレース回顧でビッグアーサーのことを
「揺るぎない主役であることが再確認できた」と書いているだけに、
江戸川さんはビッグアーサーに◎を打つ可能性が高い。

※該当記事→ 怒りの福永ジョッキーが垣間見れたレース－セントウルS－「レース回顧」


このレースに出てくるミッキーアイルも
控える競馬を教えていた時にはなかなか好結果を出せなかった。

無理に抑えることをやめてみたら、
阪急杯1着→高松宮記念2着と好成績を残した。

控える競馬も知っているビッグアーサーなら、
前走のセントウルSで「競馬に幅が出た」という
評価を下すこともできる。


今回出てくる殆どの馬が勝負付けの済んだメンバーだから、
素直にビッグアーサーに期待する気持ちが個人的に強い。

本音を言えば高松宮記念と同様、
ビッグアーサーとミッキーアイルの一騎打ちで、

そこに3歳馬がどれだけ差を詰めてくるかが
このレースの注目すべきポイントと見ている。

細江さんが正しかったのか、
江戸川さんの見たトラックマンさん達が正しかったのかは、
レースが終わってからの答え合わせになる。


・・・これで話を結ぼうと思っていて、ふと思い出したのが
セントウルS後のネロのオーナー・西山さんのブログ。

ここに書かれていたのが、

「2着でした。
一番人気ビッグアーサーに気持ちよく逃げ切られてしまいました。

枠順も効いたな。

①ビックアーサー
⑩ネロ

逆ならまた違う展開になっていただろう。

本番スプリンターズS。楽しみになりました。」


ネロはアイビスサマーダッシュがメイチで、
セントウルS→スプリンターズSではお釣りがないと思っていたけど、
（そもそもネロは調教も走るし）

西山さんの感触としては、
「イケそう」という判断でもあるのだろうか？

うーん、これは悩ましい。


とにかく元騎手・現役トラックマン・馬主という
競馬に対する本物のプロ達の見解を参考に
馬券を考えてみたいレースだ。