圧倒的な1番人気馬が期待に応えてくれた。
ディーマジェスティもシンハライトも
見事に江戸川さんの信頼に応えてくれた。
馬券は思うようにならなかったけど、
強い馬が強い勝ち方をしてくれたのは
今週のレースにおいても自信を持って◎を打ち、
心の底から安心して馬券を買うことが出来る
大きな心の拠り所となるのは間違いない。
そう。
少なくとも神戸新聞杯では、
◎サトノダイヤモンドと○エアスピネルの1点で勝負できる。
こちらは大した問題ではない。
問題なのは
競馬スピリッツで注目レースとして扱われる
オールカマーの方だ。
特別登録は12頭。
そのうちG1ホースは以下の通り。
ゴールドアクター
マリアライト
ワンアンドオンリー
の合計3頭。
出走予定馬の4頭に1頭がG1馬というのは
かなりハイレベルと見ていいのではないだろうか?
(1頭だけ単勝万馬券になりそうなダービー馬はいるけど)
実はこのレース、
神戸新聞杯やローズS、セントライト記念とは
少々趣が違うように江戸川さんには映っている。
このレースの軸となりうる
マリアライトとゴールドアクターには
シンハライトやディーマジェスティ、
サトノダイヤモンドやエアスピネルと違って、
明確にいくらかの不安要素が存在する。
まずマリアライト。
宝塚記念ではキタサンブラック・ドゥラメンテを破って、
堂々と春のグランプリの栄誉に輝いたが、
今回のオールカマーは別定戦で、
実質的に斤量負担は増えたと見たほうが良い。
確かにハンデ戦の目黒記念は
56キロを背負って2着になっているけど、
マリアライトにとって本番はまだ先。
メイチなわけがない。
しかも宝塚記念では
今回出走してくるサトノノブレスに
1.1秒差をつけているけれど、
当時のサトノノブレスは
日経新春杯から数えて年内5戦目のレース。
しかも馬体重はピーク時からマイナス24キロと
明らかに使い詰めで万全とは言えない状態だった。
しかも積極的に先行したキタサンブラックに
果敢についていくタフな競馬を披露した上での敗戦。
そのサトノノブレスと同じ
斤量56キロをマリアライトは背負う。
マリアライトに逆転するシナリオまで
今回用意されているかは不明だけど、
見直したって良いんじゃないか。
こういう横の比較をすれば、
マリアライトだって決して盤石でない事がわかる。
一方のゴールドアクターだってそうだ。
決して盤石ではない。
1番人気に支持された天皇賞・春では、
レース前からテンションが高く、
しかも不利な枠からのスタートで大惨敗。
京都コースへの適性を疑問視する声もあるけれど、
確かに得意な中山に替わるのは、
ゴールドアクターにとって買い材料かもしれない。
けど、やはりこの馬も目標は先。
消耗が激しいタイプだけに
こんなところでは無理をさせられない。
あくまでもゴールドアクターのピークは
ジャパンカップか有馬記念に持っていかなければならない。
血統的に種牡馬入りは確実視(?)されているらしいけれど、
自身の繁殖価値を上げるために必要なのは
オールカマーのタイトルではない。
中山適性を考えれば、
マリアライトよりも安心して買えそうだが、
天皇賞・春のときのように、
レース前からテンションが上ってしまうケースも想定できる。
とにかく絶対視する事は避けたい。
一体何を信用してよいやらわからなくなってきたけれど、
そういえばこのレースにはラジオNIKKEI賞から
JRA重賞10戦連続連対中の戸崎騎手がいる。
意思疎通の出来ない馬を信じるくらいなら、
同じ人間の戸崎騎手を信じるのも一手かも知れない。
とにかく頼りになる男なのは間違いない訳だから。
何に乗るのか調べてみると・・・
んんっ?
ショウナンバッハ????
キタサンブラックの兄ちゃんじゃないか。
人気も無さそうだし、
さすがの戸崎騎手でも今回は打ち止め・・・
・・・いや、ちょっと待って欲しい。
ショウナンバッハの中山成績は<0.0.1.2>と
決して好ましいものではないが、
オールカマーと同条件の今年のAJCCで3着になっている。
そのときも戸崎騎手が騎乗しており、
1着 ディサイファ 2.12.0
2着 スーパームーン 2.12.2
3着 ショウナンバッハ 2.12.2
と、勝ち馬と差のない競馬を披露している。
中山2200mは三角おむすび型のトリッキーなコース。
単なる「中山適性」の一言では片付けられない
さらなる特殊な適性が求められるレース。
サンプルが少ないのでなんとも言えないが、
今回注目しているショウナンバッハは
中山2200mのスペシャリストの可能性すらある。
ショウナンバッハがこれまで勝利を上げたコースは
東京・福島2000、新潟2200。
ちょっと一筋縄ではいかない特殊なコースばかり。
しかも2200mに限って言えば<1.0.2.1>と
比較的安定している。
もしかすると適性の利と戸崎騎手の腕があれば、
上位勢に喰い込むことができる可能性がある(と見ている)。
倍率次第では複勝にドカンとぶち込む可能性も十分ある。
「神戸新聞杯は手堅く、オールカマーでは大胆に」
これが今週の基本戦略だ。
とか言っておきながら、レース直前になって、
ツクバアズマオーに浮気しそうな江戸川さんもいるけど…。