着差こそエイシンヒカリのような派手さはないけれども、
落鉄しながらもムチ2発で勝ったことは素直にすごい。
前残りの…どスローな展開でありながらも、
先行していた馬をキッチリと差し切ったのだから、
本番へ向けて見通しが明るくなったのは間違いない。
世界の合田さんも解説で
「ルメールはキッチリと脚を測って乗っていた」
と指摘していたとおり、
本番へ向けてバッチリのレースだったと思う。
レース後、ルメールさんが
現地メディアからインタビューを受けていたけど、
流暢なフランス語で受け答えをしていた。
「へぇ。ルメールさんって、
フランス語上手いんだな・・・って、え?」
すっかり忘れていたけど、
ルメールさんフランス人だった(笑)
めっちゃネイテイブスピーカーだった。
日本語のインタビュー姿がすっかり見慣れてしまっていたから、
フランス語を操るルメールさんに違和感満載だった。
にしても先週ディープインパクト産駒は
シャンティイ競馬場で重賞2勝。
マカヒキだけでなく、
2歳の出世レースをアキヒロが勝っているから、
本当にディープインパクトはスーパーサイヤーだ。
さて今週の注目レースであるローズSも
ディープインパクト産駒で決まり。
断定的に言うけど、
ディープインパクト産駒がクラシック戦線に登場した11年から
3頭のディープインパクト産駒がこのレースを勝ち上がっている。
去年はワン・ツー、12年は馬券圏内を独占。
ディープインパクト産駒とは相性が良いレースだ。
当然、オークスを勝ったシンハライトに食指が動く。
桜花賞馬であるジュエラーは骨折明けで、
陣営が「影響はない」と強調したとしても不安は拭えない。
とりあえず走っている姿を見なければ、評価は出来ない。
本命はディープインパクト産駒の
シンハライトで問題無いだろう。
とはいえ、今年の3歳世代は、
牡馬牝馬ともに上位馬はここ何年かでも屈指の実力馬達。
正直オークスからしばらく時間は経っているが、
春から勢力図が大きく変わったようには映らない。
しかもオークスで3着だった
ビッシュが先週の紫苑Sを圧勝したように、
オークスで上位になった馬は実際、
力が抜けていることを証明した。
たぶんローズSもオークスの出走組から入るのが正解だろう。
ただオークス上位組とは言えど、
1着のシンハライトを除いて2着~6着馬は1頭も出走していない。
ローズS登録馬でオークスに出走経験があるのは
シンハライト以外に
レッドアヴァンセ・デンコウアンジュ・アットザシーサイド、
アドマイヤリード、フロムマイハートの6頭。
シンハライト・ジュエラーに次ぐ馬券候補は
この中にいると見ていい。
とりわけ個人的に注目しているのは
オークスで9着だったデンコウアンジュ。
着順的に7着になったレッドアヴァンセに注目すべきところだが、
個人的にはデンコウアンジュを上位に取りたい。
デンコウアンジュはオークスの最後の直線で
勝ったシンハライトから思いっきり進路妨害を受けた馬。
シンハライトに乗っていた池添騎手ですら
「他の馬を邪魔してしまった」
と語るレベルのレースぶりだった。
オークス上位勢が不在で、
春から勢力図にそんなに変化が無いのなら、
シンハライト・ジュエラーに次ぐ存在として
デンコウアンジュに注目してみたい。