13年のハープスターもそうだったし、
得てして新潟2歳ステークスとは
そういうレースなのかもしれない。
出世レースとはいえ、
所詮は玉石混交の2歳馬同士の戦い。
元々の力が抜けていれば、
4コーナーを回った段階で最後方にいたとしても、
長い直線を利用して他馬を一蹴する事ができるレースだ。
ロードクエストもハープスターも
とんでもない瞬発力で晩夏の新潟を駆け抜け、
一気にスターダムにのし上がった。
今年もそういう馬を探したいけれど、
本物の有力2歳馬は秋から始動するし、
2勝馬もリンクスゼロ1頭だけ。
新種牡馬のルーラーシップ、リーチザクラウン、
ジョーカプチーノ、アイルハヴアナザー産駒も
今回出走登録してきていて、
未だにそれぞれの産駒の傾向が掴みきれていないのもまた事実だ。
そういう意味では極めて難易度の高いレースかもしれない。
シンプルに考えるなら、
「ディープインパクト×ストームキャット」のニックス配合を持つ
キャスパリーグも長い直線は向くだろうし、
ブラックスピネルの妹で、
初戦を楽勝したモーヴサファイアも今回人気になるだろうから、
無難に抑えておいたほうがいいだろう。
とにかくあらゆる可能性を秘めた2歳馬なので
人気の有無に関わらず、
あらゆるケースを想定して馬券を買ったほうが良いのは確か。
ブレイクしているリーチザクラウン産駒が
重賞でも通用するようなら、
他のところで勝ち上がったリーチザクラウン産駒も
再び注目を集めることになるのは間違いないし、
江戸川さんのPOG指名馬で
新潟マイルの新馬戦を快勝したサンライズソアも
血統的には地味だけど十分チャンスがあるように思う。
2歳戦の完成度で言えば、
社台グループよりもアドバンテージのある
マイネル軍団の2頭(マイネルパラディ・マイネルバールマン)も
しっかりと抑えておきたい。
2010年にはマイネルの馬同士で
ワンツーフィニッシュしている例もあるわけだし…。
とにかく何の取り留めのない話になってしまったが、
枠順すら出ていない現状では
あらゆる可能性を模索せざるを得ない。
どの馬に本命を打つかはまだ定めていないものの、
現状で確実に「買いたい」と思っているのが、
ミルファームのオーバースペック。
初戦では中京2歳ステークス5着の
サトノクロノスに敗れたものの、
上がり34.1秒を記録した末脚は目を見張るモノがあった。
東京の長い直線とは対局にある
福島のコーナー4つの競馬場を快勝したように、
競馬に対する器用さがあるのも確か。
ミルファーム生産でしかも地味(?)な岩部騎手の騎乗で、
人気が無いようなら高配当も狙える。
江戸川さんのPOG馬のサンライズソアと
オーバースペックで決着するなら大万馬券も夢じゃない。
とにかくあらゆる可能性を模索して
馬券を的中させたいレースだ。