2016-05-17 ​小言を言いたくなるレース-オークス-

ついにここまで来たか。

7歳でG1を勝ったストレイトガールよりも
18歳の女の子が特別競走を勝ったことを
大事な新聞の1面に採用したスポーツ新聞があるらしい。

もう菜七子フィーバーも
疑いようのないところまで来たようだ。

もはや「異常」とも言えるほどの扱いで、
このブームに苦言を呈するお歴々の方々の気持ちが
個人的にもわからないでもない
レベルにまで来たように思う。

さすがにG1馬<<<藤田菜七子の
扱いの構図には驚きを隠せない。

しかもその新聞社のグループ企業から
藤田菜七子騎手を特集した
「丸ごと一冊 藤田菜七子」 という本が
月曜日出版された。

しかも税込み1000円とのこと。

「普段のギャロップより高いじゃん(笑」

と、思わず雑誌名を出してしまったが・・・


 買 っ て し ま っ た じ ゃ な い か !


しかも中学生の時にHな本を買った時くらい
無駄にコンビニで緊張してしまったし(笑)

我ながらアホらしいと思ったりもしたが、
藤田菜七子フィーバーは
日本競馬に降って湧いたちょっとしたブーム。
個人的にももうちょっとこのブームを楽しみたいと思う。

既に彼女は中央で3勝目。
G1に騎乗できる31勝というラインは
このまま順調に行けば決して無理のない話。

いつかは今週のオークスに騎乗するような
馬に巡りあってくれれば、
それこそ本格的な競馬ブームの再来となりそうだ。

さてそんな今週のオークス。

普通に考えれば、
桜花賞馬のジュエラーがいなくなって、

その桜花賞で負かしたメジャーエンブレムが
NHKマイルカップを快勝したのだから、
無駄な抵抗はせずにシンハライトを本命視するのが
正しい競馬ファンの姿のように思う。

ハイレベルだったチューリップ賞を勝って、
桜花賞は勝ちにも等しい内容で2着。

血統的に見れば2400はギリギリな気もするが、
同世代の牝馬同士なら、
絶対能力の差でどうにか出来るだろう。

とりあえず主役級の扱いはせねばなるまい。

それに普段なら
割と全力で無視するフローラS勝ち馬だけど、
府中2000mで最も不利な18番枠に入りながら、
あっさり快勝したチェッキーノも無視はできない。

血統的にも確かなモノはあるし、
乗り役も柴山騎手だったらどうしようかと思っていたけど、
戸崎騎手を確保しているようだから安心感は格別。
「テン乗り」ということだけ留意しておけばOKか。

それにミッキークイーンが勝ったことで、
一気に存在価値を高めた「忘れな草賞」組にも注目。

そこを勝ったロッテンマイヤーにも注意は必要か。

父クロフネに若干の違和感は感じるが、
祖母はあのビワハイジ。

一族にはブエナビスタ、ジョワドヴィーヴル、
アドマイヤジャパンと
クラシック戦線を賑わせた名前がズラリ。

オークスを賑わす資格は十分にありそうだ。

ここまでが上位人気が予想されるお馬さん達だけど、
メジャーエンブレムの路線変更、ジュエラーの離脱で、
一気にメンバーレベルが落ちたのは明白で、

正直、シンハライト以外の人気馬2頭は
「戦ってきた相手が弱い」の一言で
片付けられなくもない。

やはり過去の傾向を見てもわかるけど、
やはりチュリーップ賞や桜花賞といった
王道路線を戦ってきた馬を重宝したくなる。

特にその創設以来、
牝馬クラシックを占う重要なレースになると、
個人的に睨んでいたアルテミスS組から
今年のオークスの穴馬を狙いたくなる。

そう、そろそろ、
その存在を忘れられかけている
昨年のアルテミスS勝ち馬
デンコウアンジュに期待をしたい。

「メイショウサムソン×マリエンバード」という配合で、
母父マリエンバードは02年の凱旋門賞馬だ。

いかにもスタミナタイプでオークスでこそ狙いたい馬。

それこそ距離適性だけならシンハライトよりも、
深みがあるのではないだろうか。

乗り役も大舞台に強い川田騎手で一発の気配は十分。

シンハライト-デンコウアンジュのワイドに
ぶち込んでみるのもアリかもしれない。

あとは抽選対象なので大きく扱えないが、
ペプチドサプルが出てくるようなら、
複勝で大勝負したい衝動に駆られるだろう。

とにかくシンハライトから
ヒモ荒れを狙うレースになりそうだ。