2016-04-12 ​サトノダイヤモンドにトラウマを感じるレース-皐月賞-

桜花賞の結果を見ていて、
途端に皐月賞のサトノダイヤモンドの事が心配になった。

というのも、桜花賞で圧倒的な人気を集めていた
メジャーエンブレムがあっさりと敗退。

敗因は色々言われているけれど、
「瞬発力が無いのにスローの上がり勝負をした」とか、
「逃げないから外から被せられて身動き取れなくなった」とか。
どれもあながち間違っていないように思う。

辛辣な意見を言えば、
「今まで戦ってきた相手が弱かっただけ」という声も正直ある。
確かに振り返って見れば、
そういう声が上がる理由もわからなくはない。

さて早くから今週の皐月賞もレース前から
リオンディーズ・マカヒキ・サトノダイヤモンドの「3強」と
呼ばれてきたけれど、

この3強の評価はどこか先週の桜花賞と似ている。

<桜花賞>
メジャーエンブレム ルメール
シンハライト    池添
ジュエラー     デムーロ

<皐月賞>
サトノダイヤモンド ルメール
マカヒキ      川田
リオンディーズ   デムーロ

すげぇそっくりだ。

メジャーエンブレムはクイーンCから直行、
サトノダイヤモンドはきさらぎ賞から直行と

いずれも鬼門と言われるローテーションで
しかもルメール騎手を乗せている所まで酷似している。

これは先週メジャーエンブレムで痛い目を見た人間からすると
とてつもないトラウマを感じざるを得ない状況だ。

「サトノ・・・」と聞くだけで、
体がビクッとしても不思議ではない状況だ。

つまり先週の桜花賞を参考にすると、
鬼門と言われるローテーションよりも
王道のローテーションでやってきた馬の方が
圧倒的に信頼できるという事だろうか。

と、いうことは
サトノダイヤモンドの評価を下げ、
マカヒキ・リオンディーズの評価は上げ、が正解か。

となると、
武さんが「例年なら勝っているレベル」的な評価をしている
エアスピネルの線も考え直さなければならない。

正直、弥生賞組は3着に離されたエアスピネルですら、
超ハイレベルな競馬を披露していた。

2年前くらいの世代レベルなら、
皐月賞を圧勝できるレベルだろう。

やはり

弥生賞組>>>サトノダイヤモンド
という評価が妥当なのだろうか。

実際問題、
サトノダイヤモンドはこれまでの3戦で戦ってきた相手に
皐月賞まで駒を進めた馬がいない。

「今まで戦ってきた相手が弱かっただけ」という
メジャーエンブレムと似たような評価にどうしてもなってしまう。
しかも意外なことにルメール騎手は
これまで中山で重賞を勝ったのは芝ダート含めて2回だけ。

05年有馬記念のハーツクライと
先月の弥生賞をマカヒキで勝っただけ…だ。

これは安定感がありそうなイメージのある
ルメール騎手にとっては結構意外なマイナス材料だろう。
(ただ今年は中山芝で既に12勝しているけど)

サトノダイヤモンドを大事に乗りすぎて、
先週のメジャーエンブレムと同じように
消極的な騎乗になってしまったら、目も当てられない。

その横でリオンディーズに乗ってるデムーロ騎手が、
あっさり皐月賞を勝っちゃって、

どんどん上手くなる日本語で
勝利ジョッキーインタビューをしていたら、
それこそ桜花賞の時の二の舞。

江戸川さんにとってはトラウマものだ。

サトノダイヤモンドを(敢えて)嫌って、
弥生賞組を中心にした馬券を買って、
アドマイヤダイオウあたりの一発に期待をする馬券が
案外面白くってお財布的にも優しい感じがしている。

財布的に優しいといえば
皐月賞よりはダービー向きだとわかってはいるけど、、
ロードクエストの複勝なんていうのも
オッズ次第では買ってみても面白いかもしれない。

とにかく今週の皐月賞では
サトノダイヤモンドにトラウマを感じざるを得ない状況だ 。