テイルオブザキャット、ストリートセンス、タマユズ・・・。
競馬ファンの方には聞き慣れない名前の種牡馬名が、
有力馬の馬柱に比較的多く並んでいるように思います。
2歳戦と言うことでデータも少ない上に、
これらの希少種牡馬の取り捨ても朝日杯の馬券攻略の上で、
大きなポイントになりそうです。
しかし、それ以上に今回のレースの大本命・コディーノの取り扱いが、
最大のポイントであることを忘れてはいけません。
コディーノとは、イタリア語で「弁髪」という意味で、
サッカー選手のロベルト・バッジョの愛称であり、
歴史的なサッカー選手から、その名前を持ってきたようです。
コディーノ自身も「競馬界の歴史に残る馬になる」
そう期待するファンも多くいる事もたしかです。
今回はコディーノ1強ムードもありますが、
その流れにストップをかける要素がある事もたしかです。
中山マイルは先週の阪神JFが行われた阪神マイルと違い、
コース形態が若干特殊で、「三角おにぎり」のようなコースになっており、
スタートしてしばらくするとコーナーがあり、
先行馬が外枠に入ってしまうとかなりスタミナを消耗してしまうコースになっており、
一般的には「外枠不利」とされています。
もし万が一、コディーノが大外枠に入ってしまった場合、
単純な「コディーノ1強」と言いきっていいのかという疑問も当然出てきます。
絶対視するのは枠順が出てからです。
今回の朝日杯FS、
東の大将がコディーノなら、西の大将はエーシントップでしょう。
今年、絶好調の西園厩舎が送りこむエーシントップは現在3戦3勝。
G2京王杯2歳Sを制しており、
実績だけならコディーノに対抗できる唯一の存在でしょう。
しかし、問題はマイルへの対応力です。
コディーノは1800mを3戦しており、
見た目以上にスタミナを必要とする中山マイルの適性は問題ないでしょう。
しかし、エーシントップは過去3戦1400mしか走っていません。
先週の阪神JFで距離不安が囁かれていたサウンドリアーナが阪神の坂で沈んだように、
エーシントップも中山の坂でへばってしまう可能性も否定できません。
そして、エーシントップと同じ西園厩舎のマイネルエテルネルも見直しが必要です。
マイネルの岡田総帥が「来年の(英国?)ダービー馬」と
早くから期待をされていた1頭です。
距離の不安も言われていますが、内枠に入れば面白い形になりそうです。
左回りの前走は惨敗しましたが、右回りなら巻き返しもあると踏んでいます。
逆に距離の不安が一切ないのが、ラブリーデイです。
中央G1に関しては2004年から連続G1勝ちが続いている金子真人オーナーの
9年連続G1勝ち記録の期待を延ばせる可能性のある1頭。
前走はエーシントップに敗れての京王杯2歳S(1400m)は2着でしたが、
1800mの距離で2勝しており、今回は適距離に戻ったと考えれば、
逆転はあるのではないかと思います。
それに中山マイルで実績のあるフラムドグロワールも忘れてはいけない存在です。
コディーノと同じ藤沢厩舎ですが、注目度はややこちらが低め、
芙蓉Sでサンブルエミューズの2着に敗れているのが、
この評価の低さに繋がっているのだと思いますが、
あの時は4カ月の休み明け、キャリアを積んだ今回は、十分巻き返しもあるはずです。
もちろん、巻き返しと言えば、あの騎手の馬を忘れてはいけません。
今年久々にG1を制した・・・・
柴田善臣騎手の乗るネオウィズダムです。
デビュー前から大きな期待をかけられていましたが、
安定感の無い競馬が評価を落としています。
2勝していますが、無事、抽選を突破すれば、面白い1頭になりそうです。
それに中山は柴田善臣騎手の得意舞台ですし、
大物狩りはサイレンススズカの時はオフサイドトラップ、
ブエナビスタの時は、ナカヤマフェスタ、
こないだのヴィルシーナはレインボーダリアで、経験済み。
コディーノを仕留めるのは、
ベテラン鷹匠・・・いえ、ベテラン騎手の柴田善臣騎手が最適です。
もちろん、抽選に残念ながら通過しなかった場合は、
蛯名騎手が乗るノウレッジが面白いかもしれません。
ダートでも勝ち上がっているように、
パワーはありますし、前が早くなる展開があれば、
新潟2歳Sのような豪脚が見えるかもしれません。
朝日杯FSはコディーノからの馬券が売れそうですが、
「藤沢厩舎」+「サッカー選手名の馬」といえば、
思いだすのはアノ馬ですね。
そう2010年の青葉賞馬ペルーサ(今なにしてるんだ?)
コディーノが第2のペルーサにならないことを祈りつつ、
「ヒモ荒れ」を狙うのが
今回の朝日杯では正しい戦い方かもしれません。
個人的には当たりハズレ関係なく、
「単勝ティーハーフ」は握るつもりです。
心から気持ち良く「ユタカコール」をしたいですから。
ストレス発散をしたい人には「複勝ネオウィズダム」がオススメです。
柴田善臣騎手得意の「4着」がありそうですから。
そうもちろん、叫ぶのはあの言葉ですね。「ヨシトミシn・・・」
おあとがよろしいようで・・・。