今週のメインレースを江戸川乱舞が大分析! レース考察

2015-10-20 ハービンジャーの本気を見たいレース-菊花賞-

もはやここにドヤ顔で書く必要はないと思うけど、
三冠最終関門の菊花賞は3000mの長丁場。

例年スローペースの上がり勝負になりがちだ。

それなら単純に瞬発力勝負になるのかといえば決してそうではない。

3コーナーの坂を二度上って下る必要があるため、
見た目以上にタフなレースになりがち。

つまりそれなりに
3000mの距離に対する適性が必要になる。

当然、上位に来るには瞬発力も確かに必要だが、
瞬発力面で他の追随をゆるさないディープインパクト産駒が
クラシックに参戦した2011年以降、
菊花賞で馬券になったのはトーセンラーとサトノノブレスの2頭だけ。

様々な分野で好成績を残しながら
菊花賞に関して言えば
そこまで信頼出来ないのも事実といえば事実。

やはりディープ産駒以外の好走馬を見渡してみても、
血統的に長距離への適性がありそうな下地を感じずにはいられない。


特にディープ産駒が登場した2011年以降、
7番人気で馬券に絡んだユウキソルジャーも
ゴールドアクターもそれなりに長距離指向の血統。

ユウキソルジャーの父・トーセンダンスは
菊花賞産駒を輩出し、自身も勝利したダンスインザダークの全弟。

ゴールドアクターの父・スクリーンヒーローも
牝系を辿れば菊花賞2着やステイヤーズSを制した
ステージチャンプなどがいる長距離系の血統。

つまり菊花賞を勝ち切ったり、穴をあけるには
血統的な下地はどうしても必要不可欠だ。

そこで今回の菊花賞で注目したいのはハービンジャー産駒。

ハービンジャーは現3歳が初年度産駒で
コテコテの欧州血統構成から輸入直後から
「菊花賞向き、晩成型」との評価を得ていた。

社台グループの一線級牝馬と数多く交配されたが、
実際、春のクラシックに出てきたのは
牡馬牝馬あわせてベルーフのみとお寒い結果。

今年の産駒も微妙で、
早くも「失敗」の烙印が押されてしまいそうだが、
早くから「菊花賞向き」という前評判を考慮すれば
今回は見直せるのではないだろうか。

特にハービンジャー産駒の中でも
出世頭といえるベルーフはまさに本命視したい1頭。

母はステイゴールドの妹で重賞勝ち馬のレクレドール。

ステイゴールドといえば、もはや説明不要かと思うが
オルフェーヴル・ゴールドシップの父としてお馴染み。

まさに菊花賞にはお誂え向きの血統だ。

今回はベルーフに期待を寄せて、
相手にも「長距離のメジロ」の忘れ形見マッサビエル
距離が伸びて良さそうなタンタアレグリア
勢いのあるスティーグリッツを相手候補に考え中。

人気になりそうなリアルスティール
距離さえ克服できれば一番強そうだけど、
「果たして・・・」というのが正直な印象。

とにかく二冠馬ドゥラメンテ不在のレースだけに
長距離血統馬による大波乱を期待したい。

このコラムを書いた予想家

江戸川乱舞
走らない馬から決めていく独自の的中方法“逆走競馬予想”であたり馬を引き当てる、競馬スピリッツ専属の予想家「江戸川乱舞」。
過去の傾向なども加味した総合的な見解と、いち競馬ファンとしての純粋な視点も忘れないロマン派予想家。 得意な予想スタイル:単複・ワイド・三連単 など

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