JC、AJCCあたりのレースは
往年の競馬ファンなら何のレースの略称かは分かるかもしれませんが、
最近の「JCD」や「JBC」「JDD」などの略称は
まだまだ馴染みがない方も多いはずです。
なかなかレース名をアルファベットで表記する事は少ないですが、
「JCD」や「JBC」を一発で理解できるかどうかも、
競馬ファンのあなたの「若さ」を調べるリトマス試験紙になりそうですね。
若さといえば、先週行われたジャパンカップが
32回目だったのに対し、こちらはまだ13回目。
「ジャパンカップ」と銘打っているだけに、これからの開催は
国際色を豊かにする方策も考えるべきかもしれませんね。
もう何年も、海外からの参戦を見ていませんから。
さて、今回の主役は夏の段階で
ドバイまでの青写真を描かれていたローマンレジェンド。
本来ならば、ここでは「ゴルトブリッツが主役です」と書きたかったのですが、
8月にそのゴルトブリッツは死去。
将来を嘱望されていただけに残念な死でした。
時を同じくして台頭してきたのは、
同じスペシャルウィーク産駒のローマンレジェンド。
姉のミラクルレジェンドは交流重賞でも活躍中で、
今回はその姉弟対決にも注目ですが、それ以上に来年のドバイを見据えると、
ここは勝っておかねばならない「必勝のレース」。
岩田騎手は騎乗停止で乗れませんが、勝負強いデムーロ騎手が跨ります。
ダートでの成績は芝ほどよくはありませんが、
デムーロ騎手の神懸かり的な騎乗は注意が必要でしょう。
それにJBCクラシックをあっさり勝ったワンダーアキュートも、気になります。
馬スピ黒板でも書きましたが、
JBCクラシックでは私の◎で的中を運んでくれたワンダーアキュート。
昨年末の東京大賞典はあのスマートファルコンに迫り、
その前走のJCDでもトランセンドの2着。
後ろからでも届く阪神1800mなら抑えなければいけない馬です。
それに乗り役の和田騎手も
テイエムオペラオー以来の中央G1タイトルの資格は十分にあります。
競馬界を背負って立つと言われた「花の12期生」の巻き返しには注意です。
巻き返しといえば、
武豊騎手&エスポワールシチーのコンビも注目です。
サダムパテックで2年ぶりのG1勝利。
武豊騎手のG1を勝つシーンに多くの競馬ファンが「やっぱり武豊」と、
改めて思った人も多い筈。
落馬負傷中の佐藤哲三騎手からの代打ですが、
全盛期を過ぎたと言われるエスポワールシチーの復活も武豊騎手の腕なら可能なはずです。
「ユタカマジック」には健在をアピールしてもらいたいです。
また例年以上にハイレベルな3歳世代も要注意です。
人気になりそうなのが、
前走の武蔵野Sで出遅れ→圧勝と異次元な勝ち方をしたイジゲン。
出遅れた時はどうかと思いましたが、直線に向くと、一味違いました。
絶好調・ムーア騎手の好騎乗もあるとは思いますが、そこそこの人気になるなら、
動向には気を配る必要がありそうです。
また、なかなか荒れそうにないメンバーですが、
実力馬で人気の無い馬がいました。
この馬が人気にならないのは美味しすぎます。
ごちそうさまです。
その馬の名前は・・・
___SILVER___
ハタノヴァンクールです。
前走の負け方でケチがついていますが、JDDなどの走りを見ていると、
「強い」という印象しか受けません。
それに、前走のみやこSが行われたダート1800mは、
内枠&先行馬有利な馬場でした。
14番枠に入った同馬は2番人気でしたが、
外枠&追い込みのハタノヴァンクールに
「◎」をつけた競馬スピリッツ予想陣が一人もおらず、
逆に内枠の先行馬の同じ3歳で5番人気だったホッコータルマエに「◎」を
打った予想陣が多かったのも、その証左。
しかし、今回の阪神ダート1800mは条件が逆転します。
極端な外枠は不運ですが、真ん中あたりに入ればチャンスはグッと増します。
一気にダート路線の主役になってもおかしくはありません。
それに前走は全てがうまくハマったかに見えるホッコータルマエも穴候補ですが、
今回は同型の先行馬が多いだけに慎重にならざるを得ません。
それにみやこSで2着だったニホンピロアワーズも
OPクラスになってからの阪神競馬場の成績に疑問符が付きます。
坂が苦手なのかどうかわかりませんが、いい成績を残せていません。
こういった部分はG1では気になります。
トゥザグローリーも同様にダート戦績がないのが気になります。
買うか買わないか、中途半端なことをするとイタイ目を見そうです。
手堅くいくなら、今回は差しが届く阪神ダート1800m。
最強3歳世代のダート最強馬に出番がありそうな気がしてなりません。