2015-06-23 大物狩りを期待するレース－宝塚記念－

春のG1を締めくくる宝塚記念は
ゴールドシップ確勝ムードが日に日に色濃くなっている。

・過去2年の勝ち方
・未だ連対を外していない阪神
・既にほとんどの馬と対戦済み
・雨が降っても大丈夫

 「 死 角 が 無 い 」

って、グリーンチャンネルのパドック担当記者が
自信満々に言っているのも聞いてしまった。

でも、本当にゴールドシップには
死角は無いのだろうか?

江戸川乱舞という男は
(きっと)そこまで捻くれていないから、
馬券的な信頼度はそれなりにあると見ている。

でも、その確勝ムードを悪い方に
一変させる要素があるとすれば
ゴールドシップの気性だ。

ゴールドシップの抱える
ディクタス・ステイゴールドという血は「狂気の血」。

気性難という言葉だけでは言い表せないほど
厄介な性格を後世に伝えている。

特にステイゴールドは
「(馬なのに)肉を食べるんじゃないか」
と思われるほど激しい気性を持っていた。

事実、ゴールドシップだって2年前の
ジャパンカップで大敗した際、
当時主戦だった内田騎手に
「反抗的になった」と言われていたし、
それが元で別の騎手に乗り替わったという話もある。

事実、去年初めてゴールドシップに跨がって
宝塚記念を勝ったノリさんは
「馬の気持ちを大切に乗った」としきりに語っていた。

もしも何らかの要因で
ゴールドシップが気分を損ねてしまったら・・・?

死角が無いと思われていた馬に
死角が生じてしまうのでは無いだろうか?

今のところノリさんとゴールドシップは
手が合っているように見えるけど、
実際にゲートに入るまで安心は出来ない。

気持ちに左右されやすい馬なら尚更だし、
実際、年始のAJCCでは7着と大敗している。

レース直前まで慎重に様子を見たい。
つまり堅軸と思って◎は打ちづらい。

ゴールドシップ以外に重い印を打つ予定なのが、
ラブリーデイとカレンミロティック。

エピファネイア不在の今回は
前述した2頭に期待するしかない。

菊花賞のトーホウジャッカルが久々に出てくるようだが、
この馬は昨年の秋以降、出走登録しては回避しまくり。

いったいどういう状態なんだろうか。
全く信用できない。

そもそも明け4歳世代のレベルが低すぎて、
トーホウジャッカル自信の実力にも疑問符がつく。

いきなり古馬一線級との対戦も厳しいんじゃないだろうか。
菊花賞馬には少々失礼な話だが。

それなら古馬で実績のある
ラブリーデイとカレンミロティックからの馬券を
狙うのが上策ではないだろうか。

カレンミロティックは昨年の2着馬だし、
天皇賞・春でも0.1秒差の3着。

ゴールドシップの影に隠れているけど、
能力が高いのは確か。

ラブリーデイだって、
阪神大賞典、天皇賞・春と長距離では苦戦したものの、
適距離に戻った鳴尾記念は後続に2馬身差の圧勝。

宝塚記念の2200mへの適性は
もしかするとゴールドシップよりも上かもしれない。

ただ今年既に5戦目。
少々、使い詰めている感もある。
上積みがあるのか疑問だ。

中間の動きや枠順もあるが、
今のところはカレンミロティックを上位に取りたい、
と思っていたりする。

そして産経大阪杯でキズナに勝ったラキシス。

宝塚記念55回の歴史の中で
牝馬の勝利は第7回のエイトクラウン、
第46回のスイープトウショウのたった2頭だけ。

データ上は非常に不利だ。

ただ昨年の有馬記念はジェンティルドンナに0.2秒差の6着、
産経大阪杯で複数のG1勝ち馬を屠った実績を考えれば、
素直に消すことは難しい印象。

「ゴールドシップ狩り」を成し遂げるのはどの馬か。

春のG1シーズンをいい形で締めくくるためにも
慎重に馬を選んでいきたい。