2015-04-07 ルージュバックを信用するかどうかのレース－桜花賞

「ルージュバックで仕方ないんじゃないの？」
馬友は誰もがそう言う。

たしかに「無敗」「牡馬相手に完勝」「戸崎」と
買いたい要素満載のお馬さん。

人気になるのも頷けるし、
いろんな評論家さんが「過去の名牝と肩を並べる」と
声高に叫んでいる人も多いけど、

去年そう言われていたハープスターは
札幌記念でゴールドシップを破ったものの、
それ以降は完全に沈黙中。

凱旋門賞 ６着
ジャパンカップ ５着
とここまではなんとなく許せたけど、
京都記念 ５着
ドバイSC ８着

と、今ひとつ伸び悩んでいる。
唯一のG1勝ちは、桜花賞（だけ）

完全に「マルセリーナじゃねぇか！」と、
ツッコミたくなる衝動に駆られる。

特にオークスを勝ったヌーヴォレコルトが
古馬相手に中山記念を勝ち、
エリザベス女王杯を勝ったラキシスが
キズナ相手に産経大阪杯を勝った。

春の超G2競走を２レースとも牝馬が掻っ攫っていった。
しかしながら、ハープスターのような名馬とは
３歳春頃は騒がれておらず、
２頭ともこの時期は霞んだ存在だった。

つまりこの頃の３歳牝馬の評価なんて
アテにならないというわけだ。

ルージュバックだって、
牡馬相手に完勝しているけれど、
今年の３歳牡馬は相当だらしがない。

何回も言ってきたけど、相当低レベルだと睨んでいる。
ルージュバックが破った牡馬の中で、
ベルーフが重賞を２勝しているけれど、
そのベルーフも大事な皐月賞トライアルで４着。

きさらぎ賞で下したポルトドートウィユも、
皐月賞トライアルの若葉Ｓで４着。

武さんも思わず、失笑するような内容だった。
それに４年連続で桜花賞馬を出している
ディープインパクトと違って、
ルージュバックの父：マンハッタンカフェ産駒は
ここ10年で桜花賞勝ちは一度も勝ちがない。

ていうか、勝ってない。

レッドディザイアの２着、
トレンドハンターの３着がハイライトだ。

桜花賞に限って言えば、
ルージュバックには否定的なデータしか出てこない。
いや、この否定的なデータを覆せばこその名馬だ。

これだけ言っていても、
江戸川がビビっていないわけではない。

これまでの牝馬戦線を振り返っても、
ルージュバックに対抗できるのは、
ココロノアイ＆レッツゴードンキくらいしかいない。

酒井牧場出身のマックスビューティの血を引く、
ココロノアイなんかが勝とうもんなら、典さん号泣必至。

江戸川さんも感動のあまり泣いてしまうかもしれないし、
マックスビューティに乗ってた田原さんの事を思い出す人も多いはず。
（思い出したからって、どうなるわけじゃないけど）

ただ、このレースを４年連続で制している
ディープインパクト産駒の強さに注目しないわけにもいかない。
ミッキークイーン、アンドリエッテが浮上してくるし、
個人的に穴候補と見ていたコンテッサトゥーレも勝っておきたい。

もちろん母系は仕上がり早の血統で、
阪神外回りのような直線の長いコース向き。
そこに想定されているルメールの手腕が加わるならば、
一発あっても不思議じゃない。

先週のキズナもそうだったけど、大物狩りはルメールの代名詞。
２戦目の紅梅Ｓは出遅れながらも、最後は33.7秒の脚を使って快勝。

評価は高騰したものの、前走のチューリップ賞では0.6秒差の６着。
敗因は道悪と明らかにも関わらず、
桜花賞での評価は厳しい。明らかな穴候補だ。

「儲かってしまうでぇ」と思っていたら、週中の阪神は雨予報。
土日は晴れそうだけど、どこまで乾くか。

天候次第では、穴候補をコンテッサトゥーレから
アンドリエッテに変えてしまうかも。
もし出てこれるなら、ローデッドが穴候補で。