2015-02-17 コパノに不安を感じるレース－フェブラリーＳ－

ダート界にはこれまで絶対的王者が一定期間君臨し、
その王者から王位を奪還する者が現れるという構図が続いている。

今年はフェブラリーＳ史上初の連覇へコパノリッキーが立ち向かう。

ただ、なんだろう。
こう、ディフェンディングチャンピオン感が無いのは私だけだろうか。

たしかに昨年のフェブラリーＳ勝ち馬だし、
直近ではJBCも前哨戦の東海Ｓも勝っている。
それでもディフェンディングチャンピオン感が無いのは
ホッコータルマエという圧倒的な王者が不在だからだ。

その王者不在ゆえに…というわけでは無いのだけど、
今年のフェブラリーＳはかなり難しい。

コパノリッキーは逃げ馬のくせにゲートは上手くない。
武さんも前走はそのあたりに気をつけて乗ったようだけど、
今回はどうだろう。

スタートに不安のある逃げ馬ほど買いづらいものはないし、
東京ダート1600ｍで逃げ馬を信用するほど、
江戸川乱舞の心臓は強くない。それが天才・武豊だとしてもだ。

先週も東京ダートは差し馬の台頭が目立ったのも事実。

天候がどう転ぶかは分からないが、
コパノリッキーには受難のフェブラリーＳとなるだろう。

なら、コパノリッキーを直線で捕まえられる馬から
馬券を買わなければならない。

台頭してきそうなのはカゼノコ。
川崎記念も中団からホッコータルマエに迫って２着。
直線の短い川崎であの芸当なら、
直線が長くなる府中ならば、
パフォーマンスが上昇するのは間違いない。
乗り役も秋山騎手から２年前の優勝騎手浜中ジョッキーへスイッチ。
必勝態勢と見ていいだろう。
マイルへの対応力がカギとされているけど、
東京ダートは非常にタフなコース。
ギリギリマイルが持つ馬よりも、2000ｍで実績のある馬のほうが信頼できる。
これは芝・ダート共通テーゼだ。

そういう考え方なら、1600以上での実績が乏しいエアハリファは怪しい。

本命を打とうと思っていたベストウォーリアも危険な感じに見えてきた。

東京大賞典の走りを見る限りだと、
ワンダーアキュート、ローマンレジェンドも抑えたほうがいいけど、
◎を打つには心もとない。

ハッピースプリントという線も考えたけど、
川崎記念の時に管理する森下調教師が「まだ馬が子供」と語っていた。
個人的に大物だと思っているけど、完成はまだ先かもしれない。

インカンテーション、ワイドバッハあたりから
素直に馬券に入る手もあるけれど、
インカンテーションはテン乗り、
ワイドバッハは1600ｍ以上での実績が乏しい点が不安。

あーでもないこーでもないと言っていたら、
買える馬がいなくなってしまった。

今週は「小倉大賞典の方が面白そうだから、そっちに注力するか・・・」
というワケにも立場上いかず・・・

サンビスタ！！と、奇を衒ってみても、何も面白く無い。

じゃあ、フェブラリーＳで勝つことを見越して、
適性外の根岸Ｓを使ってきたグレープブランデーあたりが面白いかな。

「フェブラリーＳの前にズブさを解消しておきたかった」という陣営の話を
どこかで聞いた気がするけど、
根岸Ｓでの不自然な（？）逃げを披露し、
馬をピリッとさせたかった陣営の意図は明白だし、
そもそも東京ダート1600ｍでは馬券圏内を外していない。

ズブさが解消され、調教の動きも良いようなら一発あっても・・・。
と、淡い期待を抱いております。今のところ。

とにかく「コパノリッキーが内枠を引いたら危険」とだけ今は言っておきます。

不気味なのはサトノタイガー。
御神本騎手も浦和の小久保智調教師も
「スプリンターじゃないよ」って言ってる。
そもそも中央時代は1600ｍ－2000ｍで走っていた馬。
ハッピースプリントよりも怖い地方馬がこっちだったりして・・・