2015-01-06 軸馬を穴馬にしてみるレース－シンザン記念－

シンザン記念が行われるのは京都外回り1600ｍ。

この条件のレースを予想することになった時に
赤ペンを鼻に挿して机に脚を乗せて
フン♪フン♪しながら、思い出すのは、
「ディープインパクト産駒の庭」ということ。

瞬発力が生きるコース設定だけに走りが軽く、
坂を下った勢いのスピード任せに突っ込んでくる
ディープインパクト産駒の独演会みたいになっている。

「じゃあ、ディープインパクト産駒から買えばいいじゃん」

ということで出走登録を眺めていると、
クイーンズターフという馬を発見。

むしろこれしか登録していない。

「あ、じゃあこの馬で決まりですね、フン♪フン♪」

と思っていたら、クイーンズターフの前走がダート。
しかも１戦１勝というキャリアであることが発覚。
まさかのダート馬。

生産はノーザンファーム。
馬主は小林英一ホールディングス。
あのゴールドシップの馬主さんだ。

きっとゴールドシップの賞金で買ったんだろう。
セレクトセールで4000万も出して買っている。

父はディープインパクト。
母はダートの王者・フリオーソの妹という良血。
血統的には買えそう。

マークくらいはしたほうがいいだろうけど、
なんとなく軸で買うには不安がある。

オルフェーヴルやジェンティルドンナ、
去年はミッキーアイルが勝ったレースだけに注目していたけれど、
クイーンズターフがG1級なのかどうかは甚だ疑問。

そもそもフェアリーＳや黒竹賞にも登録がある。
シンザン記念では紅一点の存在だけに他のレースに回る可能性もある。

ということは、だ。
ディープインパクトの庭である京都1600戦で
軸になるべきディープ産駒が不在になる可能性が高い。

ということは、このコースを得意にしている
アグネスタキオンかダイワメジャー産駒を狙うか・・・
って言ってても、どっちの産駒も不在。

じゃあ、目先を変えてコース相性のいいサクラバクシンオー産駒。
ヴェルステルキングあたりは押さえるようにしておこう。
と、いろいろ言ってみても、確固たる軸馬は不在。

朝日杯ＦＳでは沈んだナヴィオンが妥当かな。
前走は直線で前が壁になって詰まってただけの
不運な惨敗という見方もできる。

いや、そう見てあげないと可哀想な敗戦だった。
それに見直したいのがグァンチャーレ。

父スクリーンヒーローと少々地味な血統背景だけど、
東スポ杯２歳Ｓでも終始直線が壁になって動けなかった。

武さんが果敢にインを突いた事が仇になってしまったけれど、
最後まで馬は諦めてなかったしよく詰めていた。

隊列が長くなりそうな今回は
前走のような不運が起こるとは考えづらい。

ここは要注意しておこう。


それに穴っぽいところだと、ノースストーム。

新馬戦は単勝100倍の低評価を覆して５着。
前走はハイレベルなエリカ賞で６着。

エリカ賞の出走馬はベルーフを筆頭に、
良血馬・実力馬が揃っていた。
その中で0.6秒差の競馬ができているなら上々。

馬体も増えてきているし、
一発あっても良さそうな気配を漂わせている。
メンバーはＧ３の割に手薄だし、
昨年から２歳重賞が乱発された恩恵で
一つ一つのレースレベルが低下中。

未成熟な２歳戦なら将来的には500万とか1000万クラスを
ウロウロするような馬でも今なら勝負ができる。

軸になり得る馬も不在なら
一発大穴を狙っても面白そうなレースではある。

２歳重賞では一昨年のハープスターの新潟２歳Ｓ以来、
１番人気が全く勝てていない現実を見ても、
出世レースとは言え一筋縄ではいかないはず。

ノースストームで勝負してみても、
面白いかも知れない。

そして今年も「儲かってしまうスタート」を切りたいところだ。

あ、遅くなりました。
明けましておめでとうございます。